クラテース
[底本]
TLG 0336
CRATES Poet. Phil.
(4-3 B.C.: Thebanus)
Cf. et CRATETIS EPISTULAE (0623).
1 1
0336 001
Fragmentum, ed. B. Snell, Tragicorum Graecorum fragmenta, vol. 1.
Göttingen: Vandenhoeck & Ruprecht, 1971: 259.
Dup. partim 0336 002 (fr. 15), 004 (fr. 364).
5
(Q: 20: Trag.)
2 1
0336 002
Fragmenta, ed. E. Diehl, Anthologia lyrica Graeca, fasc. 1, 3rd
edn. Leipzig: Teubner, 1949: 120-126.
frr. 1-21.
5
Dup. partim 0336 001, 003, 004, X01.
(Q: 449: Eleg., Hexametr., Trag.)
3 1
0336 003
Epigrammata, AG 7.326; 9.497; 10.104.
Dup. partim 0336 002 (fr. 2), 004 (fr. 361).
AG 9.359: Cf. POSIDIPPUS Epigr. (1632 001).
5
AG 9.359: Cf. PLATO Comic. (0497 001).
(Q: 62: Epigr.)
4 1
0336 004
Fragmenta et titulus, ed. H. Lloyd-Jones and P. Parsons, Supplementum
Hellenisticum. Berlin: De Gruyter, 1983: 164-172.
frr. 347-349, 351-368.
5
Dup. partim 0336 001-003, X01.
(Q: 434: Eleg., Epic., Epigr., Hexametr., Iamb., Trag.)
『断片(Fragmentum)』
1.3
わが祖国は、〔市城の〕ひとつの塔ならず、ひとつの屋根ならず、
全地の街も住まいも、
そこに住まいするよう、われらに備えられてあり。
『断片集(Fragmenta)』
"t1-2".1
『エレゲイア詩集』
1."t"
「祝祭」
1.1
「記憶(Mnhmosu/nh)とオリュムポスなるゼウスとの輝かしき御子、
ピエリアの娘なるムーサたちよ、わが祈りに耳を傾けたまえ。
わが胃にたえず糧を与えたまえ、隷従することなく
質素なる生を常に私にもたらした〔胃に〕。
……
2."t"
「『簡素(Eu)teli/h)』に寄せる讃歌」
2.1
ご機嫌よう、神的な女主人、善き男子らの恋人、
「簡素(Eu)teli/h)」、名高い「慎み」の御子。
御身の徳をたたえるは、義しきことを修練するかぎりの者たち。
"t3-12".1
『叙事詩集』
"t3-12".1
「パロディー集」
3.1〔DL. II_118〕
実際、スティルポーンだって、難儀な苦しみを味わっているのをわしは目撃した、
メガラ人たちのところ〔「男部屋」の意味もある〕、テュポーエウスの寝床があるとかいうところ、
そこにおいて彼は争論していた、彼を取り巻く仲間たちもな、
文字面では徳と似通うものを追いかけながら、時を過ごして。
『哲学者列伝』第2巻118
冬の季節に、クラテースが寒さに身を縮めているのをスティルポーンが見て、「クラテースよ、君には新しい上着が必要なようだね」と言ったの対して、クラテースは上の詩で応えた。
スティルポーンはメガラ派の泰斗。メガラという語は「大部屋」の意味をも連想させる。彼はまたニカレーテーという娼婦と同棲していたと言われるが、ニカレーテーには、文字面上「徳(アレーテー)」という語を含む。
4.1〔DL. II_126〕
プレイウゥス人アスクレーピオスの末裔と、エレトリアの牡牛とが
エリス派(あるいはエレトリア派)のメネデーモスは堂々たる体躯の男であったらしい。これの友人のプレイウゥス人アスクレビアデースという名前には、「アスクレーピオスの末裔」という意味がある。両者をからかったのである。『哲学者列伝』第2巻126。
5.1〔Plutarchus, De vitando aere alieno, 830C〕
げに、われはミキュロスを見たり……
牡羊の毛を梳き、妻もまたともに梳きたるを、
恐ろしき戦いのうちに、飢餓を逃れんとて。
"t6-12".1
「頭陀袋」
6.1〔DL. VI_85〕
ブドウ酒色をした見せかけ(tu~foj)の〔海の〕真ん中に、ペーレー〔頭陀袋〕とかいう国あり、
〔その国は〕美しく、肥沃で、みだらで、何ひとつ持たず、
ここには、愚かな食客のような者も航行せず、
淫売の尻に狂喜するみだらな男も〔航行しない〕。
されど、タチジャコウソウにニンニク、イチジクもパンも産する。
だからして、それらをめぐって互いに戦うことなく、
金銭のため、名声のために、武器を執ることはない。
7.1
黄金に隷従することなく、欲望に疲弊した「恋」に〔隷従すること〕なき〔魂〕 理不尽な暴力好きな同行者があろうとも。
人足奴隷のごとき快楽に隷従することも晒されることもない者たちは、
不死の王国、自由を歓愛する。
8.1
レンズ豆より大きく皿を広げて、
われらを争いに陥らせるような真似をすることなかれ。
9.1
二枚貝と豆(ku/amoj)を集めよ、おお、友よ、そうすれば、
争いと貧しさとに対する勝利牌をたやすく建てられよう。
10.1〔DL. VI_86〕
学んだこと、考えたこと、ムーサたちとともに知った荘厳なこと、それを
わしは持っておる。しかし、これら多くの善福なことども(o)/lbia)を、見せかけ(tu~foj)がとらえた。
11.1〔DL. VI_92〕
まさにおまえは行かんとする、親愛なる猫背の男よ、
老齢のゆえに背を丸めて、瞑府の館に歩みゆかんとする。
12.1〔DL. VI_90〕
足をひっつかんで、神々しき戸口から引きずり出せ。〔Il. I_591〕
"t13-21".1
『悲劇詩』
13."t"〔DL. VI_86〕
「日記」
料理人に10ムナ払え、医者に1ドラクマ、
おべっか使いに5タラントン、忠告者に煙、
娼婦に1タラントン、哲学者に3オボロス。
14.1〔DL. VI_86〕
「恋」を止めるは、飢え。さもなくば、時間。
それらさえも炎を消火しなければ、
お前の手当てとして残るは、首吊り縄が締めてくれる。
15.1〔DL. VI_98〕
わが祖国は、〔市城の〕ひとつの塔ならず、ひとつの屋根ならず、
全地の街も住まいも、
そこに住まいするよう、われらに備えられてあり。
"16a".1
クラテースがクラテースから金銭を奪い取る。
"16b".1
テーバイ人クラテースをクラテースが自由にする〔解放する〕。
"16c".1
よきかな、おお、「運命(Tu/xh)、美しきものらのわが教師よ、
何とたやすく、わたしは粗衣(tri/bwn)のなかに収まることか。
17.1
なぜなら時間がわたしを跪かせたからだ、知恵ある指物師として、
万物をより弱くさせて。
18.1〔DL. VI_86〕
そなたは知らぬ、頭陀袋がいかほどの力を持っているかということを。
ハウチワ豆1コイニクス、何ごとも気にせぬということが。
19.1
〔穀物〕1束で飢餓が起こることは難しい。
20.1
銀の延べ板と紫衣、これらが役立つのは
悲劇の演劇にとってであって、人生にとってではない。
21.1
わしの老齢を、大いなる悪としてそなたは罵った、
これを得ぬ者の罰は死、
われわれ皆が欲するもの。されど、それがやってくるや、
われわれは嘆き悲しむ。かくまでも、自然本性に、われわれは恩知らずである。
『エピグラム詩集』〔『ギリシア詞歌集』より〕
7.326."p1"
テーバイ人クラテースの作品
7.326.1
学んだこと、考えたこと、ムーサたちとともに知った荘厳なこと、それを
わしは持っておる。しかし、これら多くの善福なことども(o)/lbia)を、戯言(tu~foj)がとらえた。
9.497."p1"
クラテースの作品
9.497.1
「恋」を止めるは、飢え。さもなくば、時間。
それらさえも炎を消火しなければ、
お前の手当てとして残るは、首吊り縄が締めてくれる。
10.104."p1"
哲学者クラテースの作品
10.104.1
ご機嫌よう、神的な女主人、善き男子らの恋人、
「簡素(Eu)teli/h)」、名高い「慎み」の御子。
御身の徳をたたえるは、義しきことを修練するかぎりの者たち……
『断片集と標題(Fragmenta et titulus)』
10."347-368?"."t"
『祝祭』
10."347-358"."t"
「叙事詩」
10.347.1
実際、スティルポーンだって、難儀な苦しみを味わっているのをわしは目撃した、
メガラ人たちのところ〔「男部屋」の意味もある〕、テュポーエウスの寝床があるとかいうところ、
そこにおいて彼は争論していた、彼を取り巻く仲間たちもな、
文字面では徳と似通うものを追いかけながら、時を過ごして。
10.348.1
プレイウゥス人アスクレーピオスの末裔と、エレトリアの牡牛とが
10.349.1
げに、われはミキュロスを見たり……
牡羊の毛を梳き、妻もまたともに梳きたるを、
恐ろしき戦いのうちに、飢餓を逃れんとて。
10.351."t"
「頭陀袋について」
10.351.1
ブドウ酒色をした見せかけ(tu~foj)の〔海の〕真ん中に、ペーレー〔頭陀袋〕とかいう国あり、
〔その国は〕美しく、肥沃で、みだらで、何ひとつ持たず、
ここには、愚かな食客のような者も航行せず、
淫売の尻に狂喜するみだらな男も〔航行しない〕。
されど、タチジャコウソウにニンニク、イチジクもパンも産する。
だからして、それらをめぐって互いに戦うことなく、
金銭のため、名声のために、武器を執ることはない。
10.352.1
こういったものらを制するは、魂の性格を喜ぶ〔魂〕。
黄金に隷従することなく、欲望に疲弊した「恋」に〔隷従すること〕なき〔魂〕 理不尽な暴力好きな同行者があろうとも。
人足奴隷のごとき快楽に隷従することも晒されることもない者たちは、
不死の王国、自由を歓愛する。
10.353.1
レンズ豆より大きく皿を広げて、
われらを争いに陥らせるような真似をすることなかれ。
10.354.1
二枚貝と豆(ku/amoj)を集めよ、
そうすれば、
貧しさに対する勝利牌をたやすく建てられよう。
10.355.1
学んだこと、考えたこと、ムーサたちとともに知った荘厳なこと、それを
わしは持っておる。しかし、これら多くの善福なことども(o)/lbia)を、見せかけ(tu~foj)がとらえた。
10.356.1
まさにおまえは行かんとする、親愛なる猫背の男よ、
老齢のゆえに背を丸めて、瞑府の館に歩みゆかんとする。
10.357.1
足をひっつかんで、神々しき戸口から引きずり出せ。〔Il. I_591〕
10.358.1
裳裾ひく「幻(Fantasi/h)」
10."359-61"."t"
「エレゲイア詩集」
10.359.1
「記憶(Mnhmosu/nh)とオリュムポスなるゼウスとの輝かしき御子、
ピエリアの娘なるムーサたちよ、わが祈りに耳を傾けたまえ。
わが胃にたえず糧を与えたまえ、隷従することなく
質素なる生を常にわたしに供してくれた〔胃に〕。
10.360.1
阿諛迎合して食っている連中(sugkatafa/gouj)
10.361."t"
「エウテレイアに寄せる讃歌」
10.361.1
ご機嫌よう、神的な女主人、善き男子らの恋人、
「簡素(Eu)teli/h)」、名高い「慎み」の御子。
御身の徳をたたえるは、義しきことを修練するかぎりの者たち……
10."362-368"."t"
「イアムボス詩集」
10.362."t"
日記
10.362.1
料理人に10ムナ払え、医者に1ドラクマ、
おべっか使いに5タラントン、忠告者に煙、
娼婦に1タラントン、哲学者に3オボロス。
10.363.1
「恋」を止めるは、飢え。さもなくば、時間。
それらさえも炎を消火しなければ、
お前の手当てとして残るは、首吊り縄が締めてくれる。
10.364."t"
「悲劇」
10.364.1
わが祖国は、〔市城の〕ひとつの塔ならず、ひとつの屋根ならず、
全地の街も住まいも、
そこに住まいするよう、われらに備えられてあり。
10.365."a"
クラテースがクラテースから金銭を奪い取る。
10.365."b"
テーバイ人クラテースをクラテースが自由にする〔解放する〕。
10.365."c"
すぐれた者をよりすぐれた者が支配することのないように。
10.365."d1"
よきかな、おお、「運命(Tu/xh)、美しきものらのわが教師よ、
10.365."d2"
何とたやすく、わたしは粗衣(tri/bwn)のなかに収まることか。
10.366.1
なぜなら時間がわたしを跪かせたからだ、知恵ある指物師として、
万物をより弱くさせて。
10.367.1
あなたは知らぬ、頭陀袋がいかほどの力を持っているかということを。
ハウチワ豆1コイニクス、何ごとも気にせぬということが。
10."368*".1
わしの老齢を、大いなる悪としてそなたは罵った、
これを得ぬ者の罰は死、
われわれ皆が欲するもの。されど、それがやってくるや、
われわれは嘆き悲しむ。かくまでも、自然本性に、われわれは恩知らずである。
2005.12.24. 訳了。 |