ガダラのメレアグロス
[略伝] コリントスのデーメートリオス(DhmhvtrioV)(後1世紀)。 (OCD, M. T. G.) (出典:Wikipedia「Demetrius the Cynic」 私の見るところでは、自然界がこの人をわれらの時代にもたらしたのは、われわれでさえ彼を堕落させることはできず、また彼でさえ〔われわれがあまりにも厚顔無恥であるために〕われわれを戒められないことを示すためであった。彼は 自分では否定しているが 完全な英知に達した人であり、自分の志を断固として曲げない意志の持ち主である。さらに、彼の雄弁は、剛毅な論題にふさわしく、飾り立てて言葉の技巧に苦心したものではなく、強い霊感に促されるままに、偉大な精神で自分の議論を押し進めようとするものである。この人は、疑いもなく、神意によってそのような活力とそれほどの弁論の能力を授かったのだが、それというのも、われわれの世代に模範や戒めの声がなくならないようにするためだ。 世間的な富に対する彼の軽蔑は、カリグラが彼を買収しようとして20万セステルティウスを提示したときの彼の返答が示している。すなわち、彼は言った、「皇帝が私を試すつもりだったのなら、帝国全部を与えると言って試すべきだったのだ」と〔De Beneficiis, vii. 11.〕。 彼はまたThrasea Paetusとも友であり、Thraseaが死を賜ったとき〔66 AD〕、彼もいっしょだった。われわれはウェスパシア帝の御代〔c. 70 AD〕に再び彼のことを耳にする。彼はMusonius Rufusによって罪せられたPublius Celerを弁護している。71 AD、ウェスパシア帝によってローマから追放されている。 デーメートリオスは、ルゥキアーノスによって言及されているスーニオンのデーメートリオス〔Toxaris〕と同一視されているが、デーメートリオスはローマ世界でよくある名前であり、スーニオンのデーメートリオスとはおそらく異なる(しかし確実ではない)。 デーメートリオスの引用句 |