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犬儒派作品集成

ガダラのメレアグロス

〔前1世紀〕



[略伝]

ガダラのメレアグロス(MelevagroV)(fl. 100 BC)
 シリアのガダラ出身の詩人、哲学者。テュレーに住み、老いて後、コスに隠遁した。彼の自伝的な詩によれば、ギリシア語、シリア語、フェニキア語の3カ国語の話し手であったという(Anth. Pal. 7. 417-19; M. Luz, SIFC 1988, 222-31)。

 散文と詩とを混合したメニッポス風の諷刺、犬儒派的談論を書いたが、今は失われた。しかし彼を有名ならしめたのは『花冠(Garland)』 — 先行する2世紀間の詩人のエピグラム詩の大部な集成であって、作者と主題的連携とが交互に配されている。彼の序文(Anth. Pal. 4. 1)は、寄稿者すべての名を挙げ、それぞれに花の名をあてがっている。

 彼自身の詩は、ほとんど完全にエロティックであり、少年にも少女にも無関係に呼びかけている。主題は先行するカッリマコスやアスクレーピアデースから採られているが、抜きん出た多才と表現の適切さで発展している。彼の言葉は時として単純であるが、しばしば多彩で、イメージはクピド、弓、松明、雷霆、蜂蜜といった伝統的なものであるが、その韻律は厳密な規則に従っている。

Gow-Page, HE;
D. L. Page, Miscellanea...Rostagni 1963, 544-7;
D. H. Garrison, Mild Frenzy (1978);
S. Tarán, The Art of Variation in the Hellenistic Epigram (1979).

(OCD, A. D. E. C.)

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