パトラスのテアゲネース

［略伝］

ガダラのオイノマオス(OiJnovmaoV)(fl. c. AD 120)。
　犬儒派。見たところでは、異教徒の哲学者タルムードのAbnimos、したがって、おそらくは、ヘレニズム化したユダヤ人。著書は、機知にとんで独創的な『贋物の暴露』（あるいは『預言反駁』） — エウセビオスによって論争的に広範囲に保存された。諸々の作品は、実際的には、題名のみによって知られている。悲劇（散逸）。後期犬儒主義の野心的で重要な文学的発言は、彼が模倣したのは、ディオゲネス（『国制』と悲劇作品）、クラテース（詩のパロディー）、ガダラのメニッポス（『贋物の暴露』）である。彼自身はルゥキアーノスに対する文学的影響者、4世紀の哲学的犬儒派に対する影響者、ユリアヌスに対する中傷の目標、キリスト教徒のための異教徒に対する議論の源泉となった。

J. Hammerstaedt, Die Orakelkritik des Kynikers Oenomaus (1988),ANRW 2. 36. 4 (1990), 2834-65, and in M. O. Goulet-Cazeé and R. Goulet (eds.) Le cynisme ancien et ses prolongements (1933), 399-418.

(OCD,J. L. Mo. )