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back.gifペレグリーノス

犬儒派作品集成

パトラスのテアゲネース

〔後2世紀〕



[略伝](出典:Wikipedia「Theagenes of Patras」

パトラスのテアゲネース(QeagevnhV)(fl. c. 160 AD)
 犬儒派の哲学者、ペレグリーノス・プロテウスの親友。
 基本的には、ルゥキアーノス『ペレグリーノスの最期について』に登場する人物として知られる。そこでは、ペレグリーノスの焼身自殺を称讃する人物として紹介されている。

曰く、「何人かあえて、ブローテウスを虚栄心深き者と呼ばんや、おお大地よ、太陽よ、もろもろの河川よ、大洋よ、父祖の神へーラクレースよ――シリアにおいては囹圄の身となり、祖国のためには五千タラントンをかえりみず、ローマの市より追放せられ、日輪よりもさらに輝かしく、オリュムピアのゼウスとさえ競い得るブローテウスを。火によって生を捨てんと決心したがために、これを虚栄の心に帰せんとするのか。ヘーラクレースはそうしたではないか」。

 テアゲネースは、ペレグリーノスが身を投じる薪に火をつける手伝いをし〔De Morte Peregrini, 36〕、ペレグリーノスの死を、インドの裸体行者行為と比較している〔De Morte Peregrini, 25〕。ルゥキアーノスは — テアゲネースと犬儒派に敵対的であったが — 、テアゲネースは金貸しによって15タラントンの財をなしたと言っている。

 テアゲネースはガレノスによって言及されており、トラヤヌス帝の公会広場において、大群衆を相手に日々講義した様を思い出し〔Galen, Methodus medendi, 13〕、Statilius Attalus(マルクス・アウレリウスの侍医)の不適切な治療により、肝炎で亡くなったと記している〔Galen, Methodus medendi, 15〕。



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