title.gifBarbaroi!
back.gifオネーシクリトス

犬儒派作品集成

アイギナのピリスコス

〔前4世紀〕




[略伝](出典:Wikipedia「Philiscus of Aegina」)

アイギナのピリスコスFilivskoV)(前4世紀)
 アイギナ出身の犬儒派、前4世紀後半。オネーシクリトスの息子。父親はピリスコスと弟のアンドロステネースとをアテーナに遊学させたところ、彼らはそこでシノーペーのディオゲネースに魅せられたので、オネーシクリトスもまたアテーナイに赴いて、ディオゲネースに師事した〔D.L. vi. 75; Suda, F.632〕。スミュルナのヘルミッポスによれば、ピリスコスはスピルポーの弟子だったという〔Suda, F. 359〕。彼はまたポーキオンの仲間だったともいう〔Suda, F. 362〕。スーダの主張では、彼はアレクサンドロス大王の師であったというが、他の古代の作家にこの言及はない。ところがアイリアノスは、アレクサンドロスに王道を説いたと伝える。

名声を得ようと心がけるのはよろしいが、「疫病」や「大病」にはおなりにならず、「平和」と「健康」になっていただきたい。
 (『奇談集』xiv. 11.)

 スーダの言及では、ピリスコスは対話編を書き、その一つの題が『Codrus』であったという。Satyrusの主張では、ディオゲネースに帰せられている悲劇作品は、実際はピリスコスの手に成るという〔D.L. vi. 80, cf. vi. 73〕。ソーティオーンによってディオゲネースに帰せられている対話編の一つの題名は『ピリスコス』である〔D.L. vi. 80〕。




[底本]

TLG 0335
PHILISCUS Trag.
(4 B.C. : Aegineta)
1 1
0335 001
Fragmentum, ed. B. Snell, Tragicorum Graecorum fragmenta, vol. 1.
Göttingen : Vandenhoeck & Ruprecht, 1971 : 259.
fr. 1.
5
(Q: 13: Trag.)





0035 001 1 1
おお、愚か者よ、怠惰であって、労苦することなく、
労苦者に備わることを得ることはできないのだ。

2011.02.25.

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