アイギナのピリスコス
[略伝](出典:Wikipedia「Monimos」) 彼は「すべてはむなしい(tu:fon)」と言ったことで有名だった〔DL vi. 83; Marcus Auelius, Meditations, ii. 15.と対比せよ〕。Sextus Empiricusの言うところでは、モニモスはAnaxarchusと似ていた、というのは、「存在物を風景画に譬え、それらは夢や狂気のうちに経験される印象に似ていると考えていた」からである〔Sextus Empiricus, Against Logicians, 7. 88.〕。彼は言っていた、教育があるよりは目が見えぬ方がよい、なぜなら、後者が転落するのは穴だが、前者は、処刑坑に墜ちるから〔Stobaeus, Florilegium, iv. 31. 89〕。また、富は運命の反吐だとも言った〔Stobaeus, Florilegium, iv. 31. 89〕 彼は『衝動について』と『哲学の勧め』という2冊の書を著し、真面目さをまじえた戯れの詩をも幾編か書いた〔DL vi. 83.〕(おそらくは犬儒派の文体であるspoudogevloiaに関係する)。 画像出典:PHILOSOPHEN GALERIE Antike ディオゲネース・ライエルティオス『ギリシア哲学者列伝』第6巻3章「モニモス伝」 断片集 [底本] TLG 2968 MONIMUS Phil. (4 B.C.: Syracusanus) 1 1 2968 001 Fragmenta, ed. F.W.A. Mullach, Fragmenta philosophorum Graecorum, vol. 2. Paris: Didot, 1867 (repr. Aalen: Scientia, 1968): 345. frr. 1-2. 5 (Q: 29: Phil.) 2968 001 1 2005.12.02. 訳了。 |