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犬儒派作品集成

マローネイアのソータデース

(前3世紀)



[略伝]

マローネイアのソータデース(SwtavdhV)
 前3世紀前半の詩人。キナイドス詩の創始者(prw:toV euJrethvV)(Strabo 14. 1. 41)にして、おそらくは、ソータデース風詩の最初の文学的作家。この詩は、イオーニア詩型(ーー∪∪ーー∪∪ーー∪∪ーー)のーー∪∪をー∪ー×に置き換えることができ、これによって語の分解と代用の自由を大幅に許すことができるようになった。

 ソータデースは、貴顕を笑いものにする謎かけ詩で有名でAth. 14. 620f-621b, Plut. Mor. 11a)、ここには、プトレマイオス2世ピラデルポスと、その妹アルシノエー2世との近親婚を祝した最も有名な詩が含まれる。プトレマイオスに対するこの中傷は、彼の死を招いたとも、長期間投獄されたとも、さまざまに言い伝えられている。他の詩は、ホメーロス『イリアス』のソーダテース風詩(frs. 4a-c)や、冥界下り(KavtabasiV)を含む。ストバイオスによってソータデースに帰せられている道徳的な詩が彼の作でないことはほとんど確実である。

断片集
 Powell, Coll. Alex. 238-45.
研究
 L. Escher, De Sotadis Maronitae Reliquiis (1913);
 I. H. M. Hendriks, P. J. Parsons and K. A. Worp, ZPE 41 (1981), 76-8;
 M. Bettini, Materiali e discussioni 1982, 59-105;
 R. Pretagostini, Ricerche sulla poesia alessandrina (1984), 139-47;
 Alan Cameron, Callimachus and his Critics (1995), 18 ff.




[底本]

TLG 1691
SOTADES Iamb.
(3 B.C.)
Cf. tet SOTADEA (1960).
1 1
Fragmenta, ed. J. U. Powell, Collectiones Alexandrina. Oxford:
Clarendon Press, 1925 (repr. 1970): 238-239.
frr. 1-4.
5
(Q : 75: Iamb.)




1691 001 1 1
神法に悖る穴に刺し棒を押しこみつつ。
2 1
して、彼の者、後ろの小径の抜け穴を開きて、
小立しげる渓谷沿いに、うつろな雷鳴を
とどろかす。鋤引く老いたる〔去勢〕牛が響かせるごとく。
3 1
古の歴史家たちに何を聞かんとするのか。 4 a
ペーリオン山のトネリコの〔手槍〕を右肩に揮いつつ。
4 b
このとき、火の先の死体は外つ国の
大地に横たわれり。聖なるヘッラスの、孤児となった市壁を捨て、
父祖伝来の竈の隅も捨て、
若々しき恋人も、太陽の美しき顔も捨て。
4 c
生者にも死者にもその役を分配したもうゼウスは、

2011.02.26.

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