シビュラの託宣第5巻(2/2)
6."T1"
第6巻
6.1
不死なるかたの、音に聞こえた偉大な御子について、心の底から物語ろう。
至高の御父は彼に、まだ生まれない前に御座を取るようお与えになった。
彼は、肉的に二重性を寄せ集められていたので、 川のほとばしりで洗い清められた、
波を曳きつつ、きらめく足で運ばれるヨルダン川の。
彼は火を逃れて、先ず初めに、神を目にされるであろう、
霊によって、鳩の白き翼によって甘くなりたもうている神を。
清浄な花が花咲き、泉が湧き出すであろう。
彼は人々に道を示し、天への路をお示しになるであろう。
6.10
またすべての人を、知恵ある話でお教えになるであろう。
不従順な民を正義へと導き、説きふせ、
また天の父に属する称賛に値する一族を自慢なさるであろう。
彼は波の上を歩み、人々を病から解き放ち、
死人を生きかえらせ、数々の苦しみを払いのけられるであろう。
彼は1袋のパンで人々を満腹させられるであろう、
ダビデの家がその末裔を生むときに。全宇宙は、
大地も大空も海も、彼の手の中にある。
彼は地に閃きたもうであろう、かつて最初に現れたものらを、
相互の脇腹から生まれた二人の者が見た時のように。
6.20
そのとき大地は、この子への希望で喜びにあふれるだろう。
しかし、おまえだけには、ソドムの地よ、悪しき禍難が見舞う。
なぜなら、こころ悪しきために、おまえの神が目に死すべき姿で
やって来られても、気づくことなく、茨を
冠にして彼の頭にのせ、恐ろしい胆汁を
傲慢と*霊*に混ぜるからである。おまえには悪しき禍難が見舞うであろう。
おお、十字架よ、おお、神がはりつけにされた至福の木よ、
地がお前を保有することはなく、おまえは天をおまえの家として仰ぐだろう、
神が、火と燃える目を閃かせたもうとき。
2010.05.04.
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