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原始キリスト教世界

シビュラの託宣

第8巻(1/2)



8."T1"
第8巻

8.1
大いなる怒りが不従順な世界に近づいているので、
最後の世に向かい、神の忿怒の原因を明らかにしょう。
あらゆる人間どもに対し都市ごとに預言して。
まさしく城塔が倒れ、人間どもの口語が
族民の数多くの言語に分かたれて以来、
先ずはエジプト人の王国、次いでペルシア人たちの、
メーディア人たちの、エチオピア人たちの、またアッシリア、バビロンの王国、
次いでマケドニアの大いなる威勢を誇るマケドニアの王国があったが、
次いで五番目に、イタリア人たちの、その名も高い無法な王国があり、
8.10
ついに、すべてのはかなき者らに数多くの悪しきことを示し、
全地の人々に辛苦を浪費するであろう。
族民の中の疲れを知らぬ王たちを西方に導き、
民人に法律を定め、すべてを屈服させるであろう。
後に*ではあるが*、神の石臼が碾いて細かい粉にする。
8.15
そのとき、火はすべてのものをほろぼして、細かい塵とし、
それは高くそぴえる山々の頂きとなろう。それはみな、肉からできたものである。
すべての人にとって、諸悪の根元は愛銭と無知である。
というのは、金銀に対する狡知にたけた情動が生じるからである。
というのは、死ぬべき者らは、それら以上のものを優先しなかったのである。
8.20
太陽の光も、天も、海さえも、
広い背の大地 — 万物がそこから生い出る — も、
万物を与え、万物の産みの親である神も、
信仰も、敬虔さも、それら〔金銀〕以上に優先しなかったのである。
それは不信心の源泉、無秩序の導師、
戦争の手管、平和の敵である悲しみ、
子どもたちに親たちを、子どもたちを親たちに憎ませるものである。
また、結婚は金がなければ、まったくのところ、名誉あるものとなることもないであろう。
大地は境界を、すべての海は番人を持つようになろう。
金を持つ者たちみんなに詭計をもって分配されて。
8.30
彼らはたくさんの人を養うことのできる土地を永遠に所有したがって、
貧しい者たちを虐げるであろう。自分たちがより多くの地所を
獲得して、空威張りに隷従するするためである。
そして、もし巨大な大地が星のきらめく空から
遠く離れてその座を持っていなかったなら、光が人々に等しく〔与えられる〕ということもなかったであろう。
市場での買物は金に富む人たちのためにあり、
神は貧しい者たちのために別の世を用意された。

いつかおまえに、うなじ高きローマよ、上から、等しき
天の一撃がいたり、いちばんにうなじを垂れ、
地ならしされて、火はおまえを浪費するであろう。
8.40
おまえの地所にうずくまっているおまえを。そして富は亡び、
おまえの廃墟には、狼と狐とが住むであろう。
そのとき、まったく無人となろう、あたかも生まれなかったかのように。
そのとき、パラス女神の像はどこにあるのか。どの神がおまえを助けるのか。
金の神か、石の神か、銅の神か。そのとき、おまえにとって、
元老院の決議はどこにあるのか。レアの一族、クロノスの一族、
ゼウスの一族、おまえが拝んだすべてのものの一族は、どこにいるのか。
おまえの拝んだのは生命のない亡霊、死んだ人間のかげだ。
不運なクレタは、それらの墓をえて誇りとし、
感覚のない死人たちのために、座を祭祀するであろう。

8.50
しかし、華麗なる女〔ローマ〕よ、おまえに五の三倍の王がおこって、
世界を東から西まで隷従させたとき、
*近くの海の名を持つひとりの銀髪の者が君主となるであろう*。
彼は穢れた足で世界を訪れ、贈り物をもたらし、
金銀をこの上もなくたくさん持っているが、それ以上に
それらを敵から集め、彼らを丸裸にしてから帰るであろう。
彼はまた、神聖な魔術のすべての秘密にあずかり、
ひとりの子どもを神として示し、礼拝の対象とされているあらゆるものを解体し、
*世の初めからある*惑わしの秘密を、万人に開くであろう。
それから、嘆きの時が〔来る〕。「嘆きのもの(Ai[linoV)」自身がほろびるときに。
8.60
そしてその時、民は云うであろう。「街よ、おまえの大いなる力は地に落ちるであろう」と。
悪い日がやって来るのをすぐに知って。
そしてその時、おまえのこの上もなく嘆かわしい運命を予見して、
父親たちも幼い子供たちも、ともに嘆くであろう。
嘆き悲しむ人々はティベルの岸で、嘆きの挽歌を歌うであろう。

その後、三人のものが最後の時を支配するであろう。
彼らは天の神の御名をみたすのである。
神の支配が、今も、永遠に、あり続けるように。
ひとりの者は長老であるが、彼は広範囲にわたる王笏を制覇するであろう。
しかし彼はこの上もなくあわれむべき王であって、世界のあらゆる富を
8.70
家に貯えて囲いこむ。それは、火と燃える母親殺しが
亡命者となって地の果てから戻って来るとき、
それらをすべての人たちに与え、大いなる富をアジアにもたらすためである。
そのとき、おまえは嘆くであろう、おまえは支配者たちの着る、紫色のふちどりのついた輝く衣を
脱ぎ、喪服をまとって、
おお、驕り高ぶる女王、ラテンのローマの後裔よ。
おまえの驕り高ぶりについての評判はもはやおまえになく、
悲惨な運命ももはやまっすぐにされることなく、曲げられるであろう。
というのも、鷲のしるしを持つ軍団の栄誉が地に落ちるであろうから。
そのとき、おまえの力はどこにあるのか。いずれの地が、おまえの戦友となるか。
8.80
おまえの空しい思いによって不法にも隷従させられた地が。
というのは、そのとき、全地の死すべき者らの間で混乱がおこるであろうから。
それは全能者御自身がやって来られて、法座でお審きになるときである。
生者と死者の魂と全世界とを。
そこでは、親たちも子どもたちに対してもはや愛なく、子どもたちは親たちに対して愛がない。
不信心と、希望のない患難とのゆえに。
その後、おまえにとっては歯ぎしりと、離散と、捕囚とがあるであろう。
諸々の都市の陥落と、大地の地割れがあるとき。
紫色の龍が波に乗って来、
たくさんのもので胃袋を満たし、おまえの子どもたちを養うであろう、
8.90
飢えと、身内の間での戦いとが来るとき、
世界の終わりと最後の日、
そして*試験ずみの*召された人々にとっては、不死なる神の審きが間近い。
先ず初めに、ローマ人に対する、避けることのできない憤激があるであろう。
そして、血なまぐさい時代、不運な人生が来るであろう。
ああ、ああ、汝、イタリアの地、大いなる夷狄の族民よ、
裸でふさわしくないまま、いずこより
太陽の光へと来たるかを知らず、それでおまえはふたたび同じ場所に
裸で赴き、それから審判の席に来ることとなる。
それはおまえが不正な仕方で判決を下したからであり...........、
8.100
おまえは全世界でただひとり、巨人の手で
高みから追い出され、地下に住むであろう。
おまえはナフサとアスファルト、硫黄とたくさんの火とで
消滅させられ、塵となって永遠に
燃えるであろう。そしてすべてそれを見ているものは、聞くであろう、
黄泉からの悲しみの叫びと、大きな歯ぎしりの音、
またおまえが自分の掌で、神を知らぬ胸を叩いているのを。

万人にとって夜はいっしょ、富を持っている人々にも、
貧しい人々にも等しい。彼らは裸のまま大地から生まれ、裸のままふたたび大地に
帰り、人生の時を仕上げて終わる。
8.110
そこでは奴隷も、主人も、僭主でさえも、
王たちも、大いに高慢な指導者たちも、
法に詳しい弁論家も、金銭で裁判をする支配者も誰ひとりいない。
彼らは犠牲の灌祭のために祭壇の上で血を流したりはしない。
太鼓がひびいたり、シンバルが..........もしない。
物狂おしい音のする穴の多い笛も、
酒宴歌のときの、竜の唸りに似た笛の音も、
合戦の合図の野蛮な音の喇叭もない。
無法な祝祭の行列や合唱舞踏での酔っ払いもいない。
キタラの音も、悪事をなす企みもない。
8.120
争いも、多種多様な怒りも、剣も、
滅び行くものらのもとにはなく、あるのは万人に共通の世である。
8.121
.........................................................................
鍵番人が、大いなる牢獄〔から〕、神の法座の前に〔引き出す〕。
8.122
.........................................................................
金、*銀、石の像で*
おまえたちは美しくなる。それは、あの厳しい日に到って、
おまえのうける最初の罰と、ローマよ、歯の鳴るのを見るためである。
もはやおまえの奴隷の軛の下に首をさし出しはしないであろう。
シリア人も、ギリシア人も、野蛮人も、その他の族民も。
おまえは破壊しつくされ、おまえのなしたことの仕返しをされるであろう。
そして、おまえがすべてを払いおえるまで、おまえは恐怖に泣きわめきながら、〔つぐないを〕払うことであろう。
8.130
そしておまえは、世界の醜聞であり、万人の恥となろう。

8.130
............................................................................
その後、ラテンの王たちの第六代が
最後の生をおえ、王笏を棄てるであろう。
しかし、それと同じ世代の別の王が王支配し、
全地を支配し、王笏を手にし、
いと大いなる神の意志とは無関係に支配をするであろう。
彼の子どもたちの世代には*動揺がない*。
経めぐる時について神がそのようにお定めになったからである。
それは、エジプトの三×五=一五人の王がおこったときである。

それからフェニクスが五歳となったとき、
8.139
........................................................................
8.140
攻め寄せる民の種族、数えきれぬ部族、
へプルの族民がやって来よう。そのとき、アレースはアレースを襲い、
ローマ人たちの圧倒的な脅威を彼自身が滅ぼすであろう。
〈というのは〉ローマの支配は、今や終わった。かつて栄え、
隣人たる諸都市にとって古来よりの女主人〔ローマの支配は〕。
繁栄したローマの平野はもはや勝利を収めることはないであろう、
彼がアジアからアレースとともに力強くやって来るときには。
これらすべてを仕遂げて、彼は背後から街に来るであろう。
おまえは三四八年の三倍をみたすであろう。悲惨な運命が来て、
8.150
おまえの名をみたす時に。

わざわいなるかな、三重にみじめなこのわたしは。いつその日をわたしは見るであろうか。
*その時がおまえに*、ローマよ、とくにすべてのラテン人に〔来るのを〕。
たたえるがよい、もしおまえが望むならば。生まれた地もわからぬまま、
アジアの地からトロイアの戦車に乗った、
火と燃える気性を持つ人を。彼が地峡を断ち切るとき、
〔つまり〕不機嫌に見まわしながら、あらゆる人に近づき、海洋を交換するとき、
その時、どす黒い大いなる獣を襲うであろう。
しかし、犬が、羊飼いを殺すライオンを追いはらった。
彼らは王笏を奪い、彼は黄泉へと渡るであろう。

8.160
ロドスの人々にも最後の、しかし最大の悪が来るであろう。
また、テーバイでもそれからずっと悪しき占領が続くであろう。
他方、エジプトは指導者たちの性悪のためにほろびるであろう。
8.163
[はかなき者たちはその後、一途の滅亡を逃れ、
三倍も浄福であり、四倍も栄えがあろう〕。
ローマは通り路になり、デロスは見えなくなり、
サモスは砂となり........................................
その後*ペルシア人たちにも、悪が来るであろう*
彼らの尊大さにかわって。そしてあらゆる暴慢はなくなるであろう。

それから、聖なる君主が全地に対し王笏を手にするであろう。
8.170
死人たちを復活させ、あらゆる世にわたって〔王笏を手にするであろう〕。
至高者はそのとき、三人の者をローマに連れて来て、苛酷な運命をもたらさせ、
すべての人間どもは自分の家で死ぬであろう。
しかし彼らは、それがずっとよいことであろうのに、聞き従うことをしない。
しかし、すべての人々にとって、悪しき日が増すとき、
耐え難い飢饉と疫病と戦いの喧騒とを伴う。
そのとき哀れな以前からの支配者はふたたび
会議を召集して、〔彼を〕いかに殺すべきかを相談するであろう。
8.177
.....................................................................
萎びて見えた枝は、葉とともに花をつけるであろう。
天は固い岩に雨を*降らせ*、
8.180
雷雨と煩と嵐とを地上にもたらし、
たくさんの錆を全地に蒔くであろう。
8.181
.....................................................................
しかし、彼らはふたたび恥知らずの気性をもって事を行うであろう。
彼らは神の忿怒はもちろん、人間どもの〔忿怒〕も恐れず、
尊敬に値するものを捨て、無恥を慕う。
彼らは気まぐれな僭主、猛々しい罪人、
大嘘つき、不誠実な友人、真実を欠く犯罪者、
信頼を破るもの、詭弁家、中傷を語る者である。
彼らには、富に飽きるということはないであろう。恥知らずにも、
彼らはより多くのものを集めるであろう。しかし、暴君に支配されて、彼らはほろびるであろう。

8.190
すべての星は海に向かって落ちるであろう。
また、*たくさんの星が次々に*〔現れよう〕。光線のような彗星を
人間どもは星と呼ぶが、それは来たるべき
たくさんの労苦、戦争、合戦の徴である。

穢れた女が王支配するときには、わたしは生きていたくはない。
しかし、天の恵みが王支配するそのときには〔わたしは生きていたいものだ〕。
そして、聖なる子どもがすべての*悪を
完全にほろぼし、魔力によって不善な深みを開くとき、
急に木の家が人々をおおうであろう。

しかし、一〇番目の世代が黄泉の家の中に〔入る〕と、
8.200
その後ひとりの女性が大いなる力を〔得る〕。彼女に対し、たくさんの災厄を
神ご自身がおふやしになるであろう。彼女がその支配を名誉をもって
飾るのに成功したとき、丸一年は半分の時になる。
太陽は乾いた道を走り、夜のような光しか発せず、
星は天を去るであろう。そして数多くの暴風で(人々を)犠牲にしながら、(神は)
地をお荒しになるであろう。(それから)死者たちの復活があるであろう。
足のなえた人はこの上もなく速く走り、聾者は耳が開け、
盲人は見、唖者は話すようになろう。
財産と富とはすべての人にとって共通となろう。
大地はすべての人の所有となり、垣根や柵で区分けされてはおらず、
8.210
たくさんの実りをもたらすであろう。
また、甘い酒、白い乳、
蜜の泉を湧き出させるであろう............................
8.212
......................................................................
それから不死なる神の審きが...............................
しかし、神が季節をお変えになるとき...................
冬を夏とされる、その時、神のことばは〈すべて成就する〉。
しかし、世界がほろびたとき...............................
8.216
 *   * 
8.216
   *


イエス・キリスト 神の子 救い主 十字架
(217-250は、頭文字がIHSOUS CREISTOS QEOU UIOS SWTHR STAUROSとなる)

8.217
〔Ι〕審判の前兆があるとき、地は汗を流すであろう。
〔Η〕来たるべき王が天から世に来られる。
〔Σ〕彼は来て、すべての肉と、全世界とをお審きになるであろう。
8.220
〔Ο〕物言う〔人間ども〕は、信仰ある者も不信心な者も、至高者である
〔Υ〕神が、時の終わりに、聖なる者らとともに〔来られるのを〕目にするであろう。
〔Σ〕彼は、肉体を持つ人々の魂を、法座の前でお審きになる。
〔Χ〕全世界が乾いた土地となり、茨が生じる時に。
〔Ρ〕はかなき者らは偶像を投げ捨て、すべての富を〔投げ捨てるであろう〕。
〔Ε〕火は地と天と海とを追って
〔Ι〕焼きつくし、黄泉の牢獄の扉をこわすであろう。
〔Σ〕そのとき、死者たちの肉は皆、聖徒たちの自由な光の中に
〔Τ〕来るであろう。しかし、不法なものたちは、火が永遠に吟味するであろう。
〔Ο〕ひとはそのとき、かつてひそかに行なったこと、すべてを白状するであろう。
8.230
〔Σ〕というのは、神が燈火をもって、色暗い胸をお開きになるからである。
〔Θ〕そこでは、すべての人から嘆きと歯ぎしりとが〔洩れてこよう〕。
〔Ε〕太陽は輝きを失い、星は円舞をやめるであろう。
〔Ο〕彼は天を旋回させられる。また月の明かりも失せるであろう。
〔Υ〕また彼は峡谷を高くし、丘の高みをなくされる。
〔Υ〕人間どもの間での無惨な高み〔地位〕も、もはやなくなるであろう。
〔Ι〕山々は平野と等しくなり、海はみな
〔Ο〕もはや船をうかべないであろう。その時、大地は泉ともども
〔Σ〕灼かれ、音をたてて流れる川も涸れるであろう。
〔Σ〕また、らっばが天から嘆きにみちた音を放つであろう、
8.240
〔Ω〕あわれな者たちの汚れと、世界の災禍とを吼えて。
〔Τ〕そのとき大地は口を大きく開いて、奈落のカオスを示すであろう。
〔Η〕王なる神の法座の前には、すべてのものが来るであろう。
〔Ρ〕天からは、火の川、硫黄の川が流れるであろう。
〔Σ〕そのときには、はかなき者らすべてにとっての徴、目につく印となるであろう。
〔Τ〕信徒の間にある十字架、慕われている角が。
〔Α〕それは敬虔な人々の生命であり、しかしこの世の躓きであって、
〔Υ〕一二の泉で、召された人たちを水によって照らす。
〔Ρ〕羊飼う鉄の笏が〔人々を〕支配するであろう。
〔Ο〕今この遊戯詩で(わたしが)書いたのは、わたしたちの神であり、
8.250
〔Σ〕わたしたちのために受難した不死なる救い主、王である。

2010.05.04.

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