石原莞爾フォーラム
No.135
Date:2000.1.15 7:45 PM
Subject最終戦争はおこらなかった 2
ハンドルネーム:
Name:中村光三
E-mail:(匿名)
発言:砂原さんの意見拝見しました

 私のスタンスは事実と変化(今の場合、戦争の)の意味を自分の頭で考える事です。石原莞爾はあくまでもヒントときっかけを与えてくれたということです。ですから石原莞爾を詳しく研究をしている訳でないということを最初にお断りしておきます。

 私にとって
 (1)戦後55年間も全面核戦争がおこらずに済んだ
 (2)冷戦時代の戦争が代理戦争であり、ポスト冷戦がナショナリズム戦争となった
事実が大切であり、それに伴なって
 (1)なぜ最終戦争が55年の間起こらなかったのか?
 (2)なぜ冷戦後に古いタイプの戦争が頻発しているのか?
 (3)冷戦後に全面核戦争がおこる度合いはいかなるものか?
 が私の興味で、古い時代の石原莞爾の考えが事実とどうマッチしているかはあまり関心がありません。そもそも100%的中するなどあり得ないでしょう。

 砂原さんの解釈に一部?があります。「戦争の惨害をいよいよ増大するに反比例して、戦争の効果はますます減じてくる。即ち戦争は最早その意義を失おうとしている。万物は生々発育し、発育の終局に至って死滅する。」のくだりを私なりに解釈させて下さい。アンダーラインの部分を砂原さんは「戦争の規模が代理戦争という形に縮小する」と考えられているようです。しかし「戦争に勝っても利益が以前ほどではなくなった」と考えられませんか?第二次世界大戦での英仏がいい例です。そもそも賠償金なるものもなくなっています。全面核戦争になればなおさらです。また傍点部分で死滅するとあるのは戦争単独ではなく、「戦争はなくなるが同時に人類も死滅する」ということではありませんか?原文を読んでいないのであくまでも推測ですが。

 私がソ連崩壊、冷戦終結で思ったのは「これで戦争は減るだろう」でした。将軍の言う恒久平和が近づいたと。しかし案に相違して、旧ソ連、旧ユーゴ、湾岸戦争、ソマリアとなぜか昔風の戦争が頻発した事実と変化が私の興味を引きました(今も時々考えます)。あまり「いよいよ世界統一の前夜」が終わったとは思えません。頭のいい人は極端に言えば金曜と月曜では言っていることがごろっとかわることがしばしばです。将軍も長生きすれば、きっと考えは変化します。(それが人間です)予想外の展開が起こるから世の中は面白いのです。

 もちろん、いずれ人類は滅びます。核戦争か炭酸ガスかエイズなどの悪性ウイルスか・・・ですから最終戦争は回避されたと書いたのは書き過ぎで,可能性はかなり低下したというのが正確な表現です。(前の文を書いたときもそういうつもりでした。)

 なお核武装論者に限定して意見を求めたのは、核実験場をどこにするのかという点だけですのでお間違えのないようにねがいます。広い範囲の方のご意見を頂戴したいです。


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