石原莞爾フォーラム
No.213
Date:Sun, 21 Jan 2001 16:25:55 +0900
Subject雑感
ハンドルネーム:つかさ
Name:司 史生
E-mail:f-tsuka@lilac.plala.or.jp
発言:はじめてこちらに書き込みます。
昭和期の軍人・政治家に関するサイトは非常に少なく、こちらのようなサイトは有り難いです。

いくつかの本を読んで抱いた感想ですが。
石原莞爾について語る者は、とかく自己の願望・幻想に引き寄せて語るように見受けられます。
それも軍人が思想家としての石原を称えたり、非軍人が軍事理論家としての彼を持ち上げたりと、どうもちぐはぐな感じがいたします。
彼の姿は、常に語り手のレンズを通して歪められ、ありのままの実像は検証されていないのではないでしょうか。

例えば満州事変について、そのプロセスを用兵面から分析した書物は見受けられません。当時の軍隊、あるいは世界戦史の規準から見て、彼の作戦案や陣頭指揮が賞賛に値するのかどうか充分に検証されていません。
にもかかわらず結果論から「作戦の天才」という当時の評判が定着しています。
石原莞爾の生涯について、事実をひとつひとつ検証し直す必要があるのではないか、そういう感想を抱いております。


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