石原莞爾フォーラム
No.8
Date:Wed, 12 Mar 1997 12:15:07 +0900
Subject日本の国際認識
ニックネーム:宇奈無斎
Name:大野 宏
E-mail:(匿名)
発言:私は、明治から現代までの日本の地政学(総合戦略)を研究していますが、昭和初期の段階で国際的ヴィジョンを持っていた人物が果たして日本にいたかどうか、あるいはいたとしても要職に就くことは出来なかったでしょう。
最近、アメリカのI.ウォラーステインの唱えた「世界システム」論に関心を持ち、その枠組みにしたがって分析を加えようとしたならば、アジアにおける経済的中心であったあった日本が他の、西欧諸国同じ考え方で、多小の時間的ずれがあったが、膨張主義を採ったのでありましょう。当時の「世界秩序」からみれば「満州事変」も「上海事変」もルール違反だったでしょう。ただし、アメリカの主張は明らかに、モンロー主義の極東における拡大であったことは明白です。そのことは、ヴェトナム戦争で証明されました。また、朝鮮半島では「南北対話」を提唱しながら、一方で北に対する投資を台湾などと共に行なっています。そういった政策が「悪」とは言いません。一方的に悪いなどとは言えないということではないでしょうか?
後、瀬島龍三氏についてちょっとだけ、瀬島氏は私の高校の先輩に当たるのですが、戦後伊藤忠商事にいたことぐらいしかわかりません。
ですが当時、国際的非難の口実には十分でありました。


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