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都心は、 中心
都心は、 都の中心と書く。 中心。 まちの中心。 日本の中心、 世界の中心。 中心は、 この指集れと背が高い器が目立つ。 僕が一番と競って建つ。 確かに、 遠くから目立つのだ。 もちろん、 高密度な利用ということで、 その場所に積み上げられるのだろうが、 人の側にはいない。
横山あおい(エイライン)
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「都心」イコール「都市の中心」でしょ。 中心って?
都心から連想される風景を写真に撮ってみた。 何の事はない、 やはり都市の中心に足が向きシャッターを押そうとしているではないか。 中心?? いったい大阪のどこが中心なのか。 うろうろしているうちに歩くのが楽しくなって、 ここまで来てしまった。 …訪れる者にとっての都心、 それはきっとまちのいたるところに存在するのかもしれない。
藤川敏行((株)環境開発研究所)
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都心は中空:神社拝殿
ロラン・バルトが東京の中心には大いなる「空」が存在する語っていた。 我が国の都心の中心には、 東京に限らず「空」が存在する。 大阪の天満宮、 京都の八坂さん、 神戸の生田神社。 写真は重陽の節句(9月9日)の祭礼直前の車折神社拝殿。
土井 勉(千里国際情報事業財団)
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都心になれなかった場所
神戸にとって旧居留地は都心に違いないが、 大阪の旧居留地にはただ教会が残るのみである。 ここは都市の中心ではなく、 江戸の町の周縁部であるが、 多くの貿易商人が居を構え、 大阪府庁が立地し、 キリスト教の学校や病院が創建された。 経済・文化・政治の中心地として、 明治には確かに都心になろうとしていた場所であった。
フォーラムワーキンググループ
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都心は虚心 その1
高校の数学で虚数の存在を知ったときは吃驚した。 円周率など終りの無い数を無理数という。 最も論理的で、 厳密と思っていた数学に、 嘘っぱちや無理などという数字が有る、 あるいは有ることにすることで、 その数学世界が限りなく拡大していく。 この世で虚実、 無理矢理なぞ問題ではない。 都心は限りない虚心でいい。
小林郁雄(コープラン)
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都心は虚心 その2
現代都市の〈全体〉が、 町住区と遊芸空間と交通情報生態系の3要素で構成されていくと、 我が師水谷頴介は喝破した。 都心はその遊芸空間の代表である。 生活空間側から見れば、 遊芸空間都心は虚である。 焼き尽くされた神戸西部副都心・新長田もまた、 数多くの再開発ビル群が建ちあがってきてはいるが、 虚が続いている。
小林郁雄(コープラン)
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