街の遺伝子(写真)
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■個人の集積■

画像54 多様な高密度な暮らし
 小割りのオフィスビルであったり住宅であったり。 都心に建つこのビルにはいつの頃からか、 多くのアジアの人たちが入居しているという。 カーテンやすだれ、 洗濯物など、 窓からも多様で高密度、 濃密な暮らしが想像される。

岸田文夫((株)竹中工務店)

画像55
 世紀が変わった始めての夏蝉のうるさい、 いやここちいい声で起きる。 実は毎日目にしている我が輩の家なのである。 高さがいい、 ベランダからの広がりがいい、 都合がいい、 ちなみに家賃がいい(築20年位のワンルーム)、 夜景がいい、 眼下の公園がまたいい。 住めば都と言うけれど最高なのである。 一生懸命変わろうとしている都会、 それをゆっくり眺めている。 ゆっくりがいい。 21世紀になろうとこれからもずーぅと心の置き場がいちばん。 いい時間(とき)にさしかかっている我が輩に乾杯。 いゃ〜ぁほんといい。

鳶 定吉

画像56a 主張する郵便受け
 西区南堀江の第二鳴門ビル。 各階ごとにベランダを塗り分けた、 虹のようなファサードのマンションだ。 中に入ると、 フロアー毎にドアの色が塗り分けられていて、 看板やサインが並んでいる。 住んでいる人もいるようだが、 美容院やアトリエ、 デザイン事務所が入っている。 知る人ぞ知る街がここにある。

岡絵理子((株)住環境学研究所)

画像56b ビルを眺めて屋上菜園
 中央区本町のあるビルの屋上。 このビルは、 築30年以上になるオフィスと集合住宅とオーナー住宅の入った建物だ。 屋上は、 入居者の洗濯物干場になっていたようだが、 今はほとんどの住戸がオフィス利用されており、 洗濯物を干す人はいない。 都心のビルの屋上にはまだまだ隠された顔がありそうだ。

岡絵理子((株)住環境学研究所)

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