街の遺伝子(写真)
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■都市の骨格■

画像75 人が受け継ぎ続ける場所
 人々が考え、 作り、 時代を経て大切に受け継ぎ守り続けた場所。

 そこが、 どの時代の人にとっても、 価値が変わることなく、 大切な場所であったから残され、 育てられた。 より多くの人がかかわり続ける都心には、 そんな素敵な場所がある。

横山あおい(エイライン)

画像76 心を癒す都心の眺望空間
 大阪市中央区中之島(土佐堀川)。 いつも狭い空間に閉じこめられている都市生活者にとって、 遠くが見えることは心の癒しとなる。 そこに緑と水面と遠くの山が見える散策路があれば文句無しだ。 緩やかな曲線を描く護岸と歴史を感じさせるアーチの石橋が、 さらにこの空間の魅力を高めている。

屋代雅充((株)ラック計画研究所)

画像77 MATRIX
 われわれは、街中のこのような場所を決して“場末”とは呼ばない。

 逆に、いかに賑やかであって、さまざまな施設が集積していようとも、近くにこのような場所がなければ、“都心”とは呼びたくない。

 都心とは、都市を構成する様々な要素の高度の集積点であるとするならば、そこには都市を支える基層(MATRIX)の露頭が欠かせない。 (東京 明治神宮 photo Y.Ueno)

上野 泰(ウエノデザイン)

画像78a 一之船入の見える床屋
 一之船入(いちのふないり)は、 江戸時代初期に開削された高瀬川の最上流部である。

 高瀬舟はここから伏見の間を運行していた。

 この床屋は、 かつて連棟式の茶屋として賑わっていた。 今は、 水面を眺めながらゆったりした時間を過ごすことができる。 (京都市中京区)

中村伸之(ランドデザイン)

画像78b 自然と共生する都心
 大川沿いのOAPはその立地を生かして自然と共生する都心の貴重な憩い空間を提供している。 サスティナブルな都市環境を創っていくためには都心に可能な限り自然環境を回帰させ、 水や緑の豊かな環境と共生する都市をリ・デザインしていく事が重要である。

 昂ぶらせるものと癒すものとのマッチングが都心に求められている。

清水治彦((株)竹中工務店)

画像79 失われたヴィスタ
 諸国から大阪城下に導かれる街道のうち、 とりわけ重要であった京街道(野田町付近)と中国街道(高麗橋付近)からは、 正面に天守閣を望むヴィスタが形成されたいたことは有名である。 船場等の街区は継承されてもヴィスタは失われた。 その障壁は、 府の合同庁舎等の公共施設となっている。

横山宜致((株)都市緑地研究所)

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