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地下空間にうごめく人々
大阪市営地下鉄御堂筋線梅田駅、 ここは今から70年も前に作られた空間である。 地下に巨大な空間があり、 そこに大量の人々が飲み込まれていくことは、 都心という場所だけに見られる特徴ではないだろうか(写真は昭和63年頃)。
フォーラムワーキンググループ
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誘いこむ
看板・ネオンサイン・提灯・パラソル・妙に凝ったドアの把手などは昼の間はただうすよごれた一種のガラクタにすぎない。 夜、 あたりの暗闇が建物や屋根や空をかくしてしまった時、 それは輝くことをはじめ、 人びとを誘いこむ(高口恭行・鳴海邦碩「都心学概論・印契の空間」『デザイン』1971年8月号より)。
30年前に考えた都心論から、 日本の都心の概念は変化しているだろうか?
鳴海邦碩(大阪大学)
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街の生まれ変わる小さなキッカケ
大阪市中央区本町、 かつて銀行であった場所がカフェとなり、 お洒落な若者や外国人が多く集まって、 夜遅くまで賑わっている。 たったひとつの店がオフィス街であるこの界隈の歩く人々を変え、 風景を変えた。 この場所には、 元々こんな力が秘められていたのだと驚かずにはいられない。
岸田文夫((株)竹中工務店)
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ストリートライブ「都心 演じる人と観衆が同時にシンクロする空間
音楽だけでなく、 経済活動や文化活動など、 さまざまな営みが展開される。
そこに居合わせた人のだれもが主人公であり、 同時に観客になれる空間こそ都市の営みにふさわしい。 人が集まるからこそ、 訴える力、 共感する力が増幅される。
注)図中のグループは、 ジェイズ・マス・クワイアという、 結構知られたゴスペルグループです。
堀口浩司(アルパック)
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交換と共感
市がたつところに町ができる。 人が集まれば見世物ができる。
人それ自身が、 人を集めるマグネットとなる。
効率性と情緒性、 同時に存在する2つの要素。 経済行為は効率性を求めるが、 一方で感動や共感といった情緒性も同時に求めている。
堀口浩司(アルパック)
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