かたちと関係の風景デザイン
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道がつくる“都会”の風景「長堀シンボルロード

大阪産業大学 榊原和彦

 

 

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 長堀シンボルロード(長堀通の四つ橋筋−堺筋)は、 クリスタ長堀、 地下駐車場、 地下鉄の完成に伴って整備されることとなった。

 長堀通は、 昭和36年の長堀埋立てで生まれた、 ミナミのはずれの発展途上の街であった。 同じく地下鉄が走って大阪市内を東西に貫く道に、 中央大通り、 千日前通があるが、 ともに高速道路をもつ土木が優越する道路である。 特に中央大通りの場合、 ある意味では典型的な都市風景だが、 優れた景観とは言い難い。 これらとは異なる都会的風景をつくり出したい。

 ここでは、 排煙用屋根(ドーム)、 吸排気塔など、 クリスタ長堀地下街の施設や地下駐車場用施設が道路中央に出てくる。 これらをむしろ新しい都市風景を演出する道具立てとして使わなければならない。 構築物は全てガラスで構成することを提案したが、 吸排気塔では実現できなかった。 波形のガラスドームも一時はアルミパネル壁面とする案に決まりかけたが、 なんとかガラス壁面とすることができた。 残念なのは、 夜景である。 光り輝くガラスドームをイメージしていたが、 照明に手が回らなかった。

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