カイニョの風景を地域住民の共有の財産として後世に伝える必要があるのではないか。 そのために、 住んでいる人や周囲の住民が風景のすばらしさを再認識するカイニョの新しい価値と意味を見出す取組みが必要である。
写真撮影・鷹野晃。
カイニョの景観保全
(株)計画情報研究所 金岡奈穂子
砺波平野の集落は、 緑豊かな屋敷林(カイニョ)に囲まれた家々が点在する散居集落である。 近年、 砺波平野のカイニョのある田園風景は、 都市化、 ベッドタウン化、 世代交代とともに姿を消しつつある。 砺波には、 その景観の美しさを維持してきた地域遺伝子が受け継がれており、 背景には、 農業、 歴史、 文化などにみられる地域特有の生活文化意識が深く根付いている。 風景の危機とは、 地域遺伝子の危機とも考えられる。
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