写真の三面コンクリートの道路は成長のきわめて早い落葉つる性多年草のクズが冷たく無機質なコンクリートの壁面を覆い、 植物が地面をコンクリートで覆いつくした人間の所業に反発しているかのようだ。 植物の持つたくましさを感じざるを得ない。 この風景はエコロジーデザインの特性を持ち合わせていると言えるのではないか。
雑草も風景になりうる
大阪芸術大学 松久喜樹
私は最近思うのだが、 たいがいの植物は美しい。 雑草と呼ばれて、 毛嫌いされる植物の中にも美しい植物はたくさんある。 なるほど道端に生える雑草は鑑賞に値する美しさをもつものは少ないかもしれないが、 周りの風景と関係なくいろんなものが雑多に生えているからで、 要は配植しだいでその場所の特性と合えば美しく演出することが可能であると思う。 風景のデザインとしての演出ができるかどうかにかかっていると言えよう。
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