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なぜ秋葉原に注目したのか

 

秋葉原というまち

 
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東京の模式図
 
 秋葉原は電気街として有名です。 関西を中心とした言い方をすると、 東京における日本橋でんでんタウンのような所と言えば、 当たらずと言えど遠からずといったところでしょうか。 図は東京の模式図ですが、 東京湾があり、 緑色が山手線で、 総武線、 中央線が走っています。 渋谷、 新宿、 池袋があって、 秋葉原があって、 真ん中の赤い部分が皇居、 という位置関係になっています。


ガレージキット専門店の流入

 そもそもなぜ私が秋葉原に注目をしたかと言いますと、 97年から99年くらいにかけての短期間の間に、 渋谷や新宿、 あるいは吉祥寺のような、 いわゆる「若者の街」として商業開発された街に点在していたガレージキットの専門店が、 こぞって秋葉原に進出したり、 あるいは渋谷にあった店をたたんでまで秋葉原に移転するというような現象が起こったためなんです。 例えば大阪に本社のある海洋堂とか、 あるいは京都のボークスなどが東京に設けいているガレージキットのショールームが、 一気に秋葉原に移転、 あるいは進出しました。

 それまで秋葉原に模型店がなかったかというと、 例えばタミヤやハセガワといった大手模型メーカーのキットを扱っているような店は一店か二店はありましたが、 ガレージキットを扱っている店は一つもありませんでした。 むしろ、 購買層となる若者が集う渋谷や吉祥寺に店を開く方が、 理にかなっていたわけです。


ガレージキットとは

 
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ガレージキット
 
 ガレージキットとはいったい何なのか、 まったくご存じない方も多いと思います。 アニメに登場するセーラームーンのような美少女とか、 ゲッターロボのような巨大ロボットのキャラクターを主なモチーフとした、 少量多品種生産型のマニア向けなフィギュア、 と言えばなんとなく理解していただけるのではないかと思います。 値段を見てみると、 おおむね5千円から1万円くらいが中心的価格帯になっていて、 高いものになると5万円、 7万円、 下手をすると数十万円もするものまであります。

 こういったものはもちろん子どもは買えません。 買うことができるいい年になるまで、 こういったものを愛好する人々を、 一般に「オタク」と呼んだりするわけです。

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