◆今、問われているのは、何のために街をつくるのか、その意味を社会的に共有し、街の再生に加担する真の意味での「担い手」の糾合の仕組みを作り、一見、担い手の顔をしている街の荒廃者に退場をお願いする仕組みを生み出すことだ。
 そのような根本的な取り組みを欠いたアプローチは、弥縫的な気休めに過ぎないだろう。一挙にそのような仕組みは作れないが、基本的な要因の変化を踏まえて、徐々に、部分的に入れ替えながら全体を組み立て直していく戦略が不可欠だ。



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