みから始め、99年6月からは女性会員を中心に“花と緑のまちづくり推進部会を立上げ、“公園をきれいにしましょう”を合言葉として、北大江公園を中心に清掃活動、翌年3月には大阪市と花と緑の協定締結、6月には交通の専門家も加わり“ひとにやさしいまちづくり推進部会”を設置、以後毎月活動を継続している。
 2002年12月から大阪市の公園づくりワークショップにランドスケープの専門家として私達は参加した。北大江公園再生案づくりが具体的な形となったことは、まちづくり活動のさらなる起爆剤となっていった。2003年に「北大江まちづくり構想」としてまちづくりの目標や取組むべきことを提案としてまとめ、パンフレットを住民・企業・官公庁・学校へ配布し関心を集めた。その間には近畿地方整備局との清掃活動、市・区・警察との迷惑駐輪防止活動など行政との連携、また地区内では府土木チームと日赤の人による清掃、府建築チームの人による「かたづけたい」と活動の輪は広がっている。2004年には、全国都市再生モデル調査地区として選定され、徐々に増えた専門家達で企画グループをつくり、国・府・市等からの助言を受けながら「休日も賑わう官公庁街づくりモデル調査」を実施。学習会やワークショップ方式による調査を行い、ガイドマップの制作、谷町筋東側の
官公庁街と大阪城を結ぶ通りや釣鐘町の歩行者優先道路整備、水辺の賑わいや歩行者ネットワーク等の提案を展開している。
 北大江地区では、都心のマンション建設が進み居住者も増加しているが町会への未加入者も多い、また多くの企業はまちづくりへの関心は希薄である。今後、若い世代も含めてまちづくりの“新しい担い手”の確保と情報の発信など、次への展開には人的・資金的にもまだまだ課題が山積みである。

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図6 "あったか北大江まち祭り"休日に集まった住民は200人となった、参加者からは継続希望の声が多くあがっていた
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図5 未知普請大会で、北大江を歩くー歴史を感じる高倉筋石段
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図4 通学路である合同庁舎前歩道で傘をさして調査中
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表1 年表
95年〜
まちづくり活動への取組みスタート
98年10月〜
まちづくり実行委員会発足
12月
まちづくり推進団体認定
99年2月〜
専門家(都市計画)の派遣
3月
タウンウォッチングまちづくりニュース発行 〜継続
6月
花と緑のまちづくり推進部会設置
北大江公園での花と緑の活動スタート
00年3月
大阪市と花と緑の協定締結
4月
(協定に基づく)プランター設置・管理 〜継続
6月
人にやさしいまちづくり推進部会設置
私のまち写真募集
01年3月
迷惑駐車防止活動 
4月
北大江公園の改善アンケートの実施
11月
まちづくり学習会路上障害物タウンウォッチング
02年 2月〜
市・区・警察と連携したクリーンUP
キャンペーン(迷惑駐輪防止)実施〜継続
9月
ふれあいトーク"あすのおおさか"への参加
「かたづけ・たい」の認定 〜継続
12月〜
03年4月
市の"みんなのわくわく北大江公園づくりワークショップ"(公園改修計画案づくり)
4月
釣鐘町邸宅の解体により庭木・庭石の寄贈を受けて北大江公園での再利用活動
03年 9月
「北大江まちづくり構想」公表、市へ提出
04年 6月
平成16年度全国都市再生モデル調査選定
「休日も賑わう官公庁街づくりモデル調査」
9月
未知普請全国大会in近畿(近畿地整局主催)
『熊野古道(街道)の起点、北大江を歩く』
05年1月
北大江公園での"あったか北大江まち祭り"開催(大阪国際女子マラソンの応援・イベント)

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