・名称:楽洛まちぶら会
・地区:京都都心部
・概要:京都で事業活動やまちづくり活動を展開している有志で構成している任意団体
・設立:2003年6月
・会員:約50名
どこが新しいか
都心部に住んでいるとか、都心部で事業をしているということに関わらず、さまざまな人が集まり、三条界隈などの都心部に働きかけているグループ。いわば勝手連的なまちのサポーター。
誕生の経緯と特徴
京都には京都テレビ(地元U局)が継続的に取り組んでいる討論番組「どうする京都21」があり、交通問題、観光振興、まちづくりなど、まちのさまざまな問題に幅広い議論の場を提供している。この番組を市民参加型の番組として育成することを目的に創設されたのが「どうする京都市民クラブ」だが、そのクラブの取り組みの一つに京都ブランドを強化・創造してゆこうという「京都ブランドプロジェクト」がある。
そのうち「まちのブランド・まちづくりのブランド」を検証・構築することを目的に有志が集まったのが楽洛まちぶら会である。
20〜40歳代の元気な若手を中心に、デザイナーや劇場のプロデューサー、ライター、企業人、マスコミ、各種専門家、学生、学識経験者など多様な職能とスキルを持つ人で構成されている。
メンバーをつなぎ合わせるものは「まちなかを元気にしたい」という思いであり、まちなかを元気にするために、それぞれの技術とノウハウを生かしながら、またメンバー相互のコラボレーションにより、さまざまなソフト事業を軽々と実現していくフットワークが素晴らしい。
活動内容
三条あかり景色
三条通を中心としたビルや民家などの壁面にPCプロ
ジェクターで映像を照射することで三条通全体を映像で包み込もうという「三条あかり景色」を2004年9月に実現。3万人を超える人達の目を楽しませた。
2005年度はさらに映像の数・質ともにグレードアップして開催し人出は15万人を超えた。プロジェクターは多くの個人・企業から借り出し、電源も沿道のお店やお家から提供していただいている。のべ180人を超えるボランティアスタッフに支えられ、今年からは参加映像作品も公募している。
なお2005年2月には関連イベントとして「節分おばけ景色」も開催。京都文化博物館を幻想的にライトアップするなか、江戸時代から厄払招福の神事として民衆の慣習だった節分「お化け」を取り入れ仮装行列で街を練り歩いた。
町ガチャ!
100円を入れてガチャガチャをひくと、まちの人によるお店の紹介と店長の似顔絵缶バッチが入ったカプセルが出てくる。そのバッチをつけてお店にゆくといつもと一味違った楽しいひとときが訪れるという趣向。
また京都映画祭期間中には楽洛まちぶら会スタッフの口コミで集まったまちなかのカフェ&ショップがアンティーク着物を着て接客、映画上映を行なうまちなかシネマカフェ&ショップも行なった。
課題
イベント時はもちろん、普段も歩いて楽しみたいものだが、筆者が訪ねた今年の三条あかり景色でも車がひっきりなしに通り鬱陶しかった。とりわけタクシーが目立つ。今後の取り組みに期待したい。