ど、およそ半年ほどの準備期間を経て、平成13年6月に、「まちづくり大津百町館」としてオープンさせた。「考える会」が管理・運営し、この百町館を拠点に新たな活動を展開することが可能になった。
images/6364_33132826_0_0.gif 「百町館」を中心とした活動展開
 「大津の町家体験の場」の提供と、「出会いと交流の場」の提供という2つの方針のもとに運営している。
images/6364_33132978_0_0.gif 「大津の町家体験の場」の提供
 ・市民や観光客に公開
 ・小学生が総合学習の授業に来館
images/6364_33133206_0_0.gif 「出会いと交流の場」の提供
 ・百町館を会場にしたサロン、セミナー、イベント等の開催
 ・百町館十一の夜話会(2001〜2002)
 ・町家・まちなか・萬塾(2004〜)
 ・町家・まちなか・博覧会(2002〜)
 ・町家再生セミナー(2004)
images/6364_33133662_0_0.gif その他
 ・「大津百町おもしろ発見マップ」の作成
 ・貸館事業:会合、セミナー、イベントなどの会場として利用されており、貸館収入は 百町館運営のための重要な財源のひとつになっている。
 ・地元のイベント等への参加:商店街の夜市や大津祭りの宵宮に開館し、飲料等の販売
images/6364_33135230_0_0.gif 活動の限界と新たな展開の必要性
 百町館が開館してから4年以上が経過した。百町館の活動が、市民や行政の町家やまちなかに対する認識や取り組みにどれだけ影響を与えることができたのか、まちなかの活性化にどれだけ貢献できたのか。そのことを明確に示せる資料はないが、活動を継続することによって百町館の存在と取り組みが知られ、町家やまちなかに影響を与えていることは間違いない。
 百町館の運営に携わる専従のスタッフがいるわけではない。主婦、会社員、学生などが、日常の時間を割いて運営にあたっている。無理をしない運営を基本にしていることから、取り組みには限界がある。運営に関わるメンバーを増やすなど運営組織を強化すること、地元組織や行政との連携・協働を高めることなど、課題は山積している。京都では今、町家がブームだが、大津でも町家での居住を望む声が聞かれる。町家の貸し手(家主)と借り手とを上手につなぐ、町家情報センターといった機能を備えていくことも、大きな取り組み課題である。
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