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名称:大オオサカまち基盤(略して大バン)
地区:大阪都心部
概要:建築関係のみならず、編集、ライター、映像、パティシエ、OL、学生などさまざまな職業の20〜40代の個人が参加する任意団体
設立:2004年8月
組織:常時15人程度(メーリングリスト参加では約30名)。会員等の形式にこだわらず、集まりやすい組織づくりを検討中
images/650_34025046_0_0.gif 特徴
 さまざまな職業を持つメンバーが、大阪に残る近代建築の中で使われていないものを活用し、街に歴史の痕跡を留めることで、大阪の街をより魅力的にしたいという志のもとに、それぞれの興味と能力を活かし、時間や経済的な制約の中、できる範囲でできる事をやっていこうとするグループ。メンバー構成が多様なため、さまざまな相乗効果を発揮できる。
images/650_34025198_0_0.gif 設立の背景と目的
 昨年夏、旧三井住友銀行船場支店が、何の話題にもならないままに解体されているのを目の当たりにし、それはあまりにもったいない、街にとっての損失ではないかと考えたメンバーが、メールによるアンケートで周囲の人に呼びかけたところ、多数の回答が得られた。そこに記された思いの多さから、なにかできる事があるのでは、と集まったことがきっかけとなり、まず自分達にできることは「こんなによい建物が使われずにある。このように使えばよいのではないか」ということを広報する事だと考えた。その手段として、フライヤーの発行や、イベントの開催などの活動を展開している。
images/650_34025350_0_0.gif 主な活動内容
images/650_34025426_0_0.gif O-BAN PRESS(フライヤー)の発行[2005.2月、8月]
・使われていない建物への提案・こうやって使えばよいのでは、という実験の報告と次回予告・近代建築の背景等をまとめた1枚の冊子を配布。2回目は「大オオサカまち基金」として、有料での配布を展開している。
images/650_34025578_0_0.gif 〈大大阪サロン〉の開催[2005.3月、9月]
 1回目は、長期にわたり空き家になっていた印度ビルディングを借り、「大大阪」にまつわるシンポジウム(橋爪紳也・中谷ノボル・酒井一光・岡絵理子氏を招いた)や、大バンからの提案、失われた近代建築の写真展等の展示を、屋上を利用したカフェも併せて二日間のイベントとした。集客数は約200名。
 2回目は、現役で利用されている芝川ビルの一部を借り、実際に活用されているオーナーの話から、活用についての考えを深めようと「近代建築オーナーサミット」を開催。芝川ビル、江戸堀コダマビル、伏見ビル、北浜レトロ、生駒ビルヂングの各オーナーに出席いただき、オーナー同士の横のつながりの形成にも務めた。また、芝川ビルが建てられた当時花嫁学校として使われていたことの展示や、同時期に芝川家が造成した大正運河にまつわる展示、さらに、同時開催として印度ビルディングを二日間の雑居ビルとして活用する『印度ビルマニア』も運営し、両会場・二日間で約500人程度を集客した。
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サポーター(テーマ型)
使われていない近代建築の活用を考える『大オオサカまち基盤(大バン)』
大オオサカまち基盤 岩田雅希
図2  近代建築オーナーサミットは百名をこえる盛況
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図1  O-BAN PRESS 1と2
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