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名称:空堀地区HOPEゾーン協議会―からほり井戸端会
地区:大阪都心部・上町台地にある商住混合地区
空堀商店街を中心とした界隈36ha
概要:空堀界隈の地域振興町会(3町会)のリーダーや、商店街、まちづくり団体、祭り、福祉NPOなどが役員となった任意協議会
設立:2004年8月25日
会員:役員23名(2005年5月時点)
images/6767_31775142_0_0.gif 特色
 空堀地区は江戸期の大阪開発により創成された町で、都心部にありながら戦災を免れ、戦前の街並みが残る大阪らしい庶民的な町だ。
 団体の愛称「からほり井戸端会」はこの地区が長屋、路地、井戸端の多く残ることに因み。地域の人々が名付けたもの。
 協議会は大阪市HOPEゾーン事業(国の街並環境整備事業制度の枠組み)に沿ったもので、大阪市の準公共団体として地域振興町会が参画しつつ、任意のまちづくり
団体、NPO、商店街などが結集したもので、特定グループに片寄らないことを旨としている。事務局は地元役員が手伝っているが、一部大阪市がサポートしており、そのあたりの微妙さ加減が、事業成功の鍵をにぎっている。
images/6767_31775446_0_0.gif 設立の背景と目的
 本団体は大阪市が推進するHOPE計画の一環であるHOPEゾーン計画の3番目の事業地区である。既に設置された「平野郷」「住吉大社周辺」は周辺部の歴史的環境が残る住宅地であったのに対し、都心部の商住混合地域のモデルとして取り組まれている。
 一方地元では、2〜30年前から、谷町踏査団(筆者が事務局)の活動があり、大学の卒論テーマとしてもよく取り上げられた地区であり、大阪市立住まいの今昔館に空堀の大型復元模型が展示される程の、昔から有名な地である。
 また、4〜5年前からは「からほり倶楽部」による長屋を改修した複合店舗やアートイベントが全国的に注目され、地区外から若い元気な人達が多数通い、住み、訪
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図1 空堀地区エリア図
ラウンドテーブル
大阪都心の街なみ形成に多彩なメンバーが集まる『からほり井戸端会』
DAN計画研究所 吉野国夫

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