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名称:歩いて暮らせるまちづくり推進会議
(略称:あるくら京都)
地区:京都市中京区の東部
概要:9つの元学区(自治単位)、商店街組合、NPO、京都文化博物館、行政などが参加し、情報共有と意見交換の場を創り出している
設立:2000年7月
会員:約70人
images/6969_33149790_0_0.gif 経緯と背景
 2000年夏、当時の建設省が提唱した「歩いて暮らせるまちづくり」事業を京都市が受託した。その企画・実行のために呼びかけられた各種のまちづくり団体がイベントなどを行なう中で連携し、今日の「あるくら京都」に発展した。その背景には、都心コミュニティの大きな変動があると思われる。
 90年代以降、都心部では地域を支えてきた伝統的な和装産業が衰退し、長期的な人口の減少と高齢化により小学校が統廃合され、コミュニティの象徴的な核である小学校が失われた。
 さらに2000年前後から空洞化した都心にマンション開発が進み、反対運動も行なわれたが、人口は増加に転じ、新住民との関係づくりが新たな課題になっている。
このような変化に対応できる、新たなまちづくりの形態が求められている。各学区に「まちづくり委員会」が設立され始めたのもこの時期である。
images/6969_33150170_0_0.gif 目的と目標
 あるくら京都は、「歩いて暮らせるまち」を実現することを目的とし、「安心して歩ける安全でひとに優しいまちをつくる」「歩いて楽しい回遊と交流のまちをつくる」「豊かな文化と活発な産業を育むまちをつくる」ことを目標としている。
images/6969_33150322_0_0.gif 活動
 交通問題をきっかけに広範な課題に取り組んでいるが、具体的な活動は、以下のとおり。
@まちなかを歩く日
 主要な活動として、毎年11月に、各コミュニティが地域資源を活用したイベントを開催している。
 写真展、絵画展、コンサート、灯りによる街路演出、フリーマーケット、講演会、シンポジウム、坂本竜馬慰霊提灯行列、工房めぐり、オープンカフェ、ご利益めぐり、交通社会実験、スタンプラリーなど多彩な内容の「まちづくり文化祭」として定着しつつある。京都市の協力により市内全域にポスターが掲示される。

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ラウンドテーブル
『歩いて暮らせるまちづくり推進会議(あるくら京都)』
ランドデザイン 中村伸之
図2 御池通オープンカフェでのイベント(城巽五彩の会)
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図1 あるくら京都の活動範囲
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