平均一泊二日で4万円以上かかるものの、今年は35万人もの人がいらっしゃいました。初めての人はブーブーと文句を言います。こんな広い場所を歩かせないで、一箇所に集めろという意見も多く聞きます。夏の新潟は気温湿度とも日本で最も高く、また案内も十分ではないということもあり叩かれ続けましたが、それぞれの生きてきた場所こそが、それぞれの中心という考え方がありました。固有の時間が流れている空間をどうしていくかいうテーマになっています。 越後妻有アートネックレス整備事業での大地の芸術祭の位置付け
越後妻有アートネックレス整備事業を好背する四つの事業
固有の時間が流れている空間をどうしてゆくか
アート配置図
760平方キロという琵琶湖よりちょっと広い面積に、昔は200の集落がありました。この200の集落全てに徹底的に関わっていこうというのが大地の芸術祭の精神です。今も、作業所として家は残っているものの、年に1つか2つの集落がなくなってきています。それをなんとか止めよう、また最低限その場所に記憶を残していこうと思っています。
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中越大震災がありましたが、それまでに地域に入って活動をしていたので、いろいろとお手伝いをさせて頂きました。この2年間は、豪雪だったのでお手伝いに行きました。 手伝いに来ている人の子供たちと地元の子供が一緒に、作家と「雪の花火」というワークショップを行いました。 半年におよぶ冬の期間をどう位置づけるのかが鍵になってきます。良寛という江戸時代のお坊さんは、五合庵という小さな所で生活し、そこで生まれる人を恋する気持ち、春を待つ気持ちが一つの哲学へと昇華しています。彼に倣って、ここを夏耕冬読の地にしたいと思っています。
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