JUDI関西 「阪神間らしさを語る」 by 後藤祐介
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7 ワークショプの要約

GU 後藤祐介

 本日のワークショプは様々な立場の多くの人の参加により、 阪神間地域及び神戸、 芦屋、 西宮、 尼崎の各地域のアイデンティティについて語ってもらったが、 その概要は次のように要約できる。

   

〈自然、 人間、 時間(歴史)がアイデンティティの構成要素〉
 Part 1. の市民が語るそれぞれの地域のアイデンティティは、 自然、 人間、 時間を軸に話された。

特に、 変わり難いものとしての自然と歴史が重要であり、 阪神地域では、 六甲山と海及び昭和初期以前の郊外住宅地開発による文教住宅地としてのイメージがまちのアイデンティティとなっていることが確認された。

   

 この中で、 新旧の人間、 マンションの建設等の要素が近年、 阪神間地域のイメージを変えつつあったことも指摘された。

   

〈地区別計画と住民参加の必要性〉
写真16  Part 2. の西宮復興まちづくり支援ネットワークが語るまちのアイデンティティでは、 西宮市域を11ブロックに分けた地区別の詳細な復興計画の一部が発表され、 その中で住民とともに語り合う場の必要性が指摘されたが、 発表された地区別計画(A4冊子やニュース)がきっかけとなって、 現在、 住民と語り合う場が除々に出来てきている。

   

〈阪神間の地域の復興に向けて〉
 Part 1. で、 今回の大震災の復興においてかつての阪神間らしさがどうなるのかという疑問に対し、 人間的、 時間的変化の中で、 阪神間らしさも相当変化するのではと語られた。

まちのアイデンティティは外からみた結果であって目的ではない。

阪神間の復興はまちのアイデンティティには関係なく、 事業手法=予算を中心に進んでいるという指摘もあった。

また、 この際、 阪神間地域をよりグローバルにとらえて阪神間都市連合を形成する中で、 それぞれの都市の役割分担を図るなどダイナミックな復興への取組みが出来ないかといった意見が出された。

   

〈まちづくりとアイデンティティの形成〉
 Part 4.ではアイデンティティとは個性「化」と能動的にとらえ、 まちのメリハリをつくっていくものとし、 「近松を尼崎のアイデンティティに育てる」といったまちづくりのためのアイデンティティの育成、 形成についての積極的な意見が語られた。

   

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