落語の「池田の猪買い」に登場するルートでもあり、 梅田から豊中、 池田を通り、 能勢に至る。
街道沿いの街並みは近代化が進行し、 かなりの建物が新しくなったものの、 往時の面影をしのばせる建物も少なくない。
今回ワークショップで取りあげる場所は、 能勢街道のうち、 阪急電車宝塚線岡町駅〜豊中駅周辺の地区である。
豊中市では「まちづくり条例」を制定し住民主体のまちづくりをすすめているが、 この地区でも、 「豊中駅前まちづくり協議会」と「おかまちまちづくり協議会」が中心となって、 住民と行政、 専門家が一体となったまちづくりがすすめられているところである。
こうしたまちづくりのなかでも、 地域資源の重要な要素として能勢街道に注目している。
しかしながら、 本年の阪神大震災によって古い建物がかなりの被害を受け、 街道を歩いていても建物除去後の空地がめだつようになった。
ワークショップは10月28日に豊中市立働く婦人の家において開催し、 都市環境デザイナーだけでなく、 地元の住民の方や行政の方も含めた28名の参加を得た。
当日は2部構成で、 最初の約2時間でタウン・ウォッチングをおこない、 つづく2時間で4グループに分かれ能勢街道らしさについてグループ討論をおこなった。