街路樹の足元に住民が思い思いの草花を植えている。それは、 この街に住み続けるという、 静かな意志表示のようにも見える。
歩道の両側に植木鉢を並べた花屋さんの店先。 街路樹の足元に彩りを添え、 「緑の通り抜け」を作っている(京都市河原町丸太町界隈) | |
老舗のお茶屋さん。 街路樹の足元にフヨウを植え、 左右対称の門構えのように仕立てている。 建物の持つ風格と正面からの眺めをよく計算している(京都市河原町丸太町界隈) | |
「民謡そば」の店先。 日本各地の民謡に因んだそばを作っている。 店の内装もこんな感じ(京都市河原町丸太町界隈) |
中心の繁華街からちょっとはずれた場所。
京都市河原町丸太町界隈。
そこで暮らし商売をする人たちの作法が生きる街。
店を営む人たちは、 店の前の歩道を掃除し水撒きを欠かさない。
そして、 街路樹の足元のわずかなスペースにも草花を植えている。
花屋さんは、 商品の植木鉢を並べ「緑の通り抜け」を作っている。
お茶の老舗は、 歩道を前庭のように仕立て上げる。
そば屋さんは、 民芸風のしつらえ。
それぞれが思い思いに、 店のキャラクターを表現している。
お互いのし・つ・ら・え・が呼応しあい、 街の居心地を高めているようであり、 それは、 この街に住み続けるという意志表示のようにも見える。