住みあう―使いあう
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街角の広場

都市環境計画研究所 長谷川 弘直

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人々は、 インフラが整備された都心で働き、 緑のある郊外住宅に帰る。

しかし、 1日10時間以上も働く都心労働者には、 安らぎのあるオアシスの空間がほしい。

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画像t032-1 銀行の公開広場である。

街に開いた噴水と彫刻が行きかう人に刺激と安らぎを与えてくれる(大阪市堺筋本町)

画像t032-2 上町台地のポケットパーク。

井桁の石彫空間と水が近隣の憩いの場となっている(大阪市上本町)

画像t032-3 街角にある公開広場に水が踊る。

動きある石彫をテーマに都市のオアシスとして利用されている(大阪市新大阪)

 大阪の街でも、 商業や業務高層建築の公開広場にいろいろな個性のある街角空間が生まれている。

また、 都市公園や道路に付帯する敷地などにもアメリカに多くみられる建築の狭間と通りに面したポケットパーク(広場)などが設けられている。

   

 ただ、 空間デザイン的に見ると、 公開空地が建築化されすぎていることや、 段差や壁などの構造によって、 視覚的・物理的結界をつくりすぎて、 街との連続性を遮断している場合が多い。

   

 その街と場の魅力を高めるには、 公共性に配慮し、 より開放的に街につなぐことが大切である。

そこに水や彫刻や花・みどりで四季の表情をつくり、 ダイナミックで楽しく、 美しい都市風景を創出する。

さらに、 広場を安全で美しい街路のネットワークでつなぐと、 都市を歩くことが楽しくなる。

   

 このような働く人のためのオアシス空間は、 都市環境を住む場所としても魅力づけることができよう。

働く人々と使いあうとき、 そのデザインや環境的性能もまたおのずから向上していくことになるであろう。

   

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