住みあう―守りあう
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ダンボールハウスのある公園

竹中工務店 小川 清一

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高速道路下の公園には今やダンボールハウスが満ちている。

都市に住む人々のために、 社会に開かれた公園のデザインのあり方が、 問われている。

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画像t052-1 高速道路下の公園はトイレや水場もあって、 一部の人達にはよい住み家となっており、 一般の人を寄せつけない。

公園設置者や設計者の意図とはすれ違っているようだ(名古屋市若宮大通)

画像t052-2 なにごともないかのように陸橋を人が横切り、 車道を車が通り過ぎていった。

ダンボールハウスのある公園は、 気持ちよく人を迎えてくれるだろうか(名古屋市若宮大通)

画像t052-3 フェンスに囲まれたこの公園は緑にあふれ、 美しく管理されているが、 人っ気が無くものさびしい。

都市に住む人々のために社会に開かれたよりよい公園計画を!(名古屋市若宮大通)

高速道路下の公園は訴える

 高速道路下のユニークなこの公園は、 当初本当に美しい憩いの場であり、 市民が誇るに足るものであった。

夕刻ともなると若い人達やサラリーマン、 日曜日には親子連れが群れ集う姿もみられた。

しかし今はこのようにダンボールハウスが占拠する所となり、 一般の人を寄せつけない気味悪いたまり場となった。

ひとつ間違えば犯罪の場ともなってしまう。

設置者や設計者の意図とは別の姿になってしまった。

かと言って管理指向となれば、 「フェンスに囲まれた公園」となる。

   

 社会の現実を見つめながら、 その運営も含めて、 人に優しく又社会に開かれたアメニティにあふれた公園を計画する手法が、 都市に住む人々のために求められている。

   

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