店飾りや仕事のあふれ出し、 匂いやもの音、 思いがけない遊び場の出現など、 目を惹き足を止めさせる。道草を誘う町は住んで楽しい町でもある。
郊外住宅地では体験できない骨董品の店とパチンコ屋と和菓子の製造販売のお店などが隣り合う、 思いもかけない並びに出会い、 時には見慣れない抜け道を発見したりするのが都心居住の楽しみであるといえよう。
われわれの都市的経験からいえば、 住宅と業務、 住宅と商業などの異なる用途施設を隣接あるいは近接させる複合・共生環境化によってその芽を育むことができるであろう。
衰退しつつある商店街を共生型まちづくりの視点からリ・デザインする作業もよい。
路地空間の心地よさを「建築空間型街路」として再生するなどの工夫を持ち込むことも可能である。
さまざまな遊歩都市づくりへと向かう作業が試みられるべきである。