混じりあう―時きが混じりあう
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ポケットパークとしての神社

ランドデザイン 中村 伸之

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町中の神社は、 誰でも気軽に入ることのできるポケットパークである。

緑陰と水があれば言うことなし。

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画像t101-1 町中でひときわ大きな木を目にすると、 たいていそこは神社である(京都市下御霊神社)
画像t101-2 拝殿では、 時に雅楽の奉納があり、 市民の祭りの舞台になる(京都市下御霊神社)
画像t101-3 広場に井戸があるのは世界共通の風景である。

この神社でも、 涸れていた井戸を最近復旧し、 水を汲む人たちが後を絶たない。

災害の時には貴重な水になるはずだ(京都市下御霊神社)

 東京を訪れたアメリカの造園家ロバート・ザイオンは、 丸の内のビルに囲まれた小さな神社を見て、 「これが日本のポケットパークだ」と感想を漏らしたと言う。

   

 ニューヨークで初めてのポケットパークを設計した人の意見だから、 傾聴すべきだろう。

   

 町中の神社は、 どこの街でもありふれたものだけど、 ポケットパークとしての資質を列挙すると、 以下のようになる。

   

 町中で暮らす人々には、 時に休憩したり、 鞄の中を整理したり、 日課として神様に拝んだり、 子供がかくれんぼをする場所と時間が大切なのである。

   

 歴史的環境のポテンシャルをこんなふうに捉えることもできる。

   

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このページへのご意見は前田裕資

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