都心には歴史的なインフラや建物が集まり、 心地の良い空間が形成されている。そうした環境を日々楽しむことができれば、 われわれの生活はいっそう豊かに感じられるに違いない。
中之島の公園と公共建築群は、 大阪を代表する顔のひとつになっている(大阪市中之島) | |
小さな橋でも二千年存在し続けると、 人間の営みの歴史を思い起こさせる珠玉の場所になる(ローマ) | |
数百年間にわたる都市の輝きが、 古色を帯びながらストックされたまち(プラハ) |
多くの都市は歴史都市でもある。
歴史都市は、 外部の富を貪欲に吸収しながら色々な時代に様々なものを築き続け、 やがて時間の流れに耐えたものが折り重なって心地の良い都市空間が形成される。
都心に住むことは、 そうした質の高い空間のストックを日常のものとして味わえる、 極めて贅沢な行為ともいえる。
家賃が高いのは高級なエクステリア込みの値段だと観念しなくてはならない。
自然が乏しく空気も汚いかもしれないが、 先人が時間の流れのなかで築いてきた蓄積の実りは十分に堪能できる。
庭はなくても公園がある。
自動車を所有しにくいかもしれないが、 24時間デリバリーもあるし、 通勤は自転車や徒歩でも十分に用が足りる。