水面や緑の広がりとその向こうにそびえ立つビル群。仰角あるいは俯角の眺望性が、 都心居住の魅力のひとつである。
ワシントンハイツから見た夜のダウンタウン。 間近に見えるダウンタウンの夜景は見事である(ニューヨーク) | |
ワシントンハイツから見たブルックリン橋(ニューヨーク) | |
ワシントンハイツのそばの水上レストラン“リバーカフェ”から見たダウンタウンの夜景。 窓一杯に広がる夜景は圧倒的(ニューヨーク) |
この橋の東詰にワシントンハイツという高級住宅地があるが、 そこからの眺望は圧倒的である。
なぜなら、 ブルックリンのワシントンハイツ付近は、 川(実は海峡)の幅が最も狭く約500mしかない上、 向かい側にダウンタウンのビル群が並び立っているため、 ちょうど窓一杯に夜景が広がるからである。
ここからの風景が大都会ニューヨークを最も実感させてくれる風景のひとつである。
ここは、 仰角の眺望が魅力である。
一方、 セントラルパークの西側にあたるアッパーウエストサイドでは、 セントラルパークの巨大な池越えに朝日が臨める。
緑の少ないマンハッタンの中にあって、 このエリアは都心近くでありながら、 緑の多い別世界である。
こちらは、 俯角の眺望が魅力である。
一般的に、 治安や落ち着きに弱点のある都心居住をより活性化させるためには、 郊外住宅地にはない魅力付けをする必要がある。
そのためには水面や緑あるいは間近に見えるビル群の眺めといった眺望資源を積極的に活用するのも有力な方法であろう。