都市観光の時代がはじまったと言われるが、 心地よい「もてなし」空間のデザインが課題になる。住み手が観光客をもてなす都市環境づくりを考えたい。
これからの都市観光の時代にあって、 観光客を市民が「もてなす」環境的構造をデザインすることが望ましい方向である。
街路沿い店舗が住み手によって経営され、 ガイド役が市民ボランティアによって維持されているなら、 わざとらしくない、 自然な「もてなし」が可能である。
多くの人が集まる名所づくり・文化拠点形成に加えて、 新しいショップハウス(商住併存住宅)のデザイン開発、 歩きやすくてやさしさに満ちた環境デザインなど、 市民主体の「もてなし」都市形成への努力によってこそ都市観光の時代をリードできる都市たりうるのではないか。