高次文化施設のまわりは都心居住には格好の適地である。ここに人が住むことによって小さな文化都心を各所に配置していく都心整備策を提案したい。
オフィス街のなかに立地している大規模ホール。 夜の公演がはねた後の観客の急ぎ足とその後の夜道の寂しさが容易に想像できる(大阪市中央区) | |
再開発市街地バービカン・センターは、 数々の文化施設と2,000戸あまりの住宅群を複合させた都心住宅地である(ロンドン中心部) |
できれば近くのレストランやスナックで余韻を楽しみたいが、 そんなミセの成立しにくい場所がらである。
みんなから遅れると帰り道は暗くて怖い。
電車がなくなると大変といった事情もある。
そうなってこそ文化的都心ということになるのではないか。
いまは文化施設は都市の中で孤立したままの建物の塊に終わっている。
これらを都心型高密度居住適地として活用し、 あちこちに文化小都心を整備するという提案を示しておこう。