野生生物も“雑居”できるような、 緑豊かな“都心”、 「アジア型都心像」を構築しよう。
“都心”だからといって、 「ドライ」で「ハード」でなければならないと言うことはない(シンガポール、 オーチャード・ロード) | |
無論、 「都市的な利便性」は高くなくてはならないが、 家の近くに仕事場と、 ビジネスコンビニと、 屋台街があったら言うことはない(東京都虎ノ門キンコーズ・ジャパン) |
都心居住の快楽を論ずるためには、 まず“都心”の「空間像」を問わなければならない。
シンガポールやクアラルンプールの“都心”部は豊かな緑に覆われている。
リスや野鳥の住むニューヨークのセントラル・パークや、 ワシントンのモール、 ロンドンのグリーン・パークなどはまさに“都心”ではないか。
“都心”であるからといって、 必ずしも自然を排した、 「ドライ」で「ハード」な空間である必要はないし、 無味乾燥なオフィスの集合体である必要もない。
人々が“都心”に集まるように、 リスや野鳥が都心に居たってよいではないか。
成熟した“都心”とは、 より多くの“異質”が集積、 “雑居”している状態を言うのではないか。
無論、 “都心”が都心であるためには、 “利便性”が高くなくてはならない。
そんな豊かな環境の中にあって、 24時間オープンの「コンビニ」はもちろん、 「ビジネス・コンビニ」もあって、 近くにうまくて安い「屋台街」などがあって、 そして職場近くのデパートの上にでも住んで、 屋上で「畑」が作れたら、 「都心居住」はもう「天国」に近い。