大地への取組み
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商品価値の創出と維持

改行マーク大地や自然の一部を、 住空間として計画、 デザインをする場合に、 当初の計画の意図を、 どのように伝えていくのかが問題になります。 計画段階から、 工事段階、 それから居住者へと、 計画者から離れていくわけですから、 当初の思いとか、 考えを伝えていく仕組みなり、 生き残っていく明確なコンセプトが必要ではないかという気がしております。

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「緑風台」を永住したいまちに
改行マークですから、 計画者や事業者は、 大地の自然を生かした魅力ある商品価値を創出し、 居住者は魅力ある商品価値の維持、 育成に取り組むという、 こういう連係プレーが非常に重要となります(図5)。

改行マーク計画者の手を離れたあとは、 居住者の手にゆだねられますので、 永続的にその住宅地を維持し、 今以上に商品価値を高めていくこと等、 良い環境を備えた住宅地としてメンテナンスしていくには、 計画段階から仕掛けをしておく必要もあると思います。 例えば、 団地の緑化組合だとか、 自治会だとか、 そういったところが屋外の緑地スペースや、 公共スペースの維持管理に関わるかと思うのですが、 そういった組織を事前に作っておくとか、 あるいはそういったものができるようにあらかじめ手助けしておくとかの、 下地づくりが重要になってくるのではないかと思います。

改行マークまた、 居住者自身の手でメンテナンスするわけですから、 まち全体がメンテナンスのやりやすいものでなければならないということです。 ということは、 我々が計画するときには、 できるだけ安く、 手間をかけずにメンテナンスできるまちづくり、 計画に配慮したデザインなり、 仕組みを最初から考えておくことが、 後々よいまちとして成長していくためのベースとして必要ではないかと思います。

改行マーク簡単でございますが、 以上で私の報告を終らせていただきます。

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