大地への取組み
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設計事例紹介

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改行マークこれは伊丹市の荒牧バラ公園のスライドです。 六甲山系、 長尾山系に独特の景観で、 何かのたびに土質が流失しやすい風土です。 そのため、 川がどんどん高くなって「天井川」があらゆる所にできています。 独特な景観ですが、 やはり土木的に処理しなければいけないということになって、 ここでは既存の7mの落差を利用しながら雛壇形式のバラ園をつくりました。

改行マークここで一番大切だったのは、 ここにバラ園をつくるというプログラムだったと思います。 先ほども景観の連続性というお話がありました。 ここの土地柄は、 昔から植木産業がとても盛んなところで、 当然バラの生産も盛んに行われていました。 ですから、 ここに突然バラ園ができたわけではなく、 ここにはバラ園という業務形態が必要であり、 いわば社会システムとの連続性を持った使用目的と景観の連続性があるということです。

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改行マークこれは雛壇状の造成敷地をデザインした姫路工業大学キャンパスの駐車場の設計です。 キャンパス全体の設計もしたのですが、 この駐車場の設計ではどうすればその存在を隠すことができるかが大切なポイントでした。

改行マークここでは、 棚田状の駐車場に車をはめ込むことによって駐車場の存在を消したことと、 法面が下から連続して存在することで昔から変わらない景観を作り出せたことがポイントです。

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改行マーク大阪府のりんくうタウンです。 幸いなことに計画途中で見直すチャンスがありました。 これは滅多にないことです。

改行マークここはもともと埋め立てた場所ですから、 これからすべて人間が作っていくところです。 元々の計画が海の近くでありながら親水性がなく、 人間と海の間が遠いという内容だったものを、 我々は護岸を後退させ、 護岸構造物の上にも修景することにより、 海面のレベルまで連続した景色を作る計画にしました。

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改行マーク同じくりんくうタウンです。 我々の仕事の目的は、 作った空間の中で人々がどれだけいろんなことができるかだろうと思います。 ここでは、 平地を作ってそこが人々が動けるステージになるようにとデザインしました。 何か具体的なものをつくるよりも、 いろんな楽しみ方が生まれてくるような気がします。

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改行マーク我々の仕事では、 ものを作ったあとの自然との付き合い方を考え、 それをきちんと機能させていく必要があります。 これは神戸市の伊川の河川敷です。 できるだけ自然素材による多孔質な工法で作り出しました。

改行マークこの間スイス人のエンジニアと話したのですが、 スイスでは多自然工法以外の工法で河川敷を作るのが難しいそうです。 多自然工法が常識で、 日本のように三面コンクリート張りのような工法だと住民を説得しないという話でした。 国によって土木もずいぶん違うと思いました。

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改行マークこれはりんくうの内海にあるりんくう公園です。 透水性護岸ですから、 この中で稚魚が生まれ、 成長した魚を鳥が食べるという自然のサイクルができあがっています。

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