大地との付き合い方
私はよく「大地とは彼か彼女か」ということを考えます。 ドイツ語では「ダス・ランド」といって中性名詞になるのですが、 私は「彼女」ではないかと考えています。
まず、 土地には建造物を載せる積載力がある、 また生命を体内に宿し埋めたりする埋蔵力がある、 そして樹木、 植物を養う培養力があるからです。 用地集約にしても、 地権者のおっさんの背後に控える女性達の心をつかめないとうまくいかないのですね。 そのかわり時間をかけて話をして「この人、 そんなに悪い人じゃないな」と思われると、 「お父ちゃん、 そろそろ相談にのってあげたら」と応援してくれるんです。 まさに「将を射んと欲すればまず馬を射よ」のことわざどおりでした。 男の立場からすると女性は大事にしなければならないし、 女性の方には男の心を大事にしていただきたいと思います。
土地にもいろんな心があります。 土地の心、 水の心、 そしてそれにからんだ人間の心はとても複雑で、 その都度TPOに従った対応をしなければなりません。 怒らせたら水も怖いし、 人間も怖いというわけです。
とりとめもない話をしましたが、 最後にプランナーのみなさん、 現場のプロセスを十分に知った上で取り組むことで、 ベストの結果が得られることを知ってください。 ご静聴ありがとうございました。
このページへのご意見は都市環境デザイン会議関西ブロックへ
(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai