セッションIIの構成
今、 ワークショップがちょっとした時代潮流として持てはやされていますが、 将来どこまで適応され運用されていくのかは私もわかりません。 というのも手間暇をかけてやるという手法が、 利益率とか効率が重視される今の日本の状況のなかで展開していけるのかという危惧があるからです。 国民が何を求めているのか。 参加意識の芽生えに依拠しながら、 多様な実践を皆さんと共に積み上げ、 ワークショップを普及する可能性を確かめていくことが課題ではないかと考えています。
セッションIIでは、 セッションIの「レポート&トーク」のテーマを受け、 公園づくりは六甲道の北の公園計画、 まちづくりは岡本、 再開発は六甲道南の再開発地区を対象地区にして、 ファシリテーターを中心に進めていきます。 再開発はストレートに利害関係が対立するという性格のものですし、 まちづくりは総論賛成・各論反対とか、 間接・直接の利害が輻輳するテーマです。 公園づくりは、 使い手として参加することはあっても所有権など直接の利害が絡むといったことの少ない公共性、 社会性の強いテーマです。
それぞれの問題に、 どこまでワークショップが通用するのかを実験してみようということで、 この3つのテーマを設定しました。 長くなりましたが、 これで話題提供に変えさせていただきます。
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