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 大阪大学 小浦久子
地域とテーマ・コミュニティの連携
パートナーシップ推進モデル事業:山手234番館活用実験
横浜市
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| 修復中の山手234番館 | 
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| パートナーシップ推進モデル事業のめざすもの | 
 山手地区は、 良好な環境の住宅地であると同時に、 近代横浜の発祥の地として多くの洋館が残り、 訪れる人も多い。 建てられた当時のまま残る山手234番館(昭和2年)は、 外国人向けのアパートであった。 この修復公開に先立ち、 「山手234番館実験活用」実行委員会による自主管理・企画が試みられた。
山手地区は、 良好な環境の住宅地であると同時に、 近代横浜の発祥の地として多くの洋館が残り、 訪れる人も多い。 建てられた当時のまま残る山手234番館(昭和2年)は、 外国人向けのアパートであった。 この修復公開に先立ち、 「山手234番館実験活用」実行委員会による自主管理・企画が試みられた。
 この委員会は22名で構成され、 地元住民、 地域活動団体とともに、 9名の一般公募(市外の人もある)が参加している。 1年間の検討会を経て、 日常管理マニュアルをつくり、 ボランティア(横浜シティガイド協会)によるインフォメーション機能と館内を整備し、 3ヶ月間の開館期間中に、 様々な展示や企画を行った。 行政スタッフと連携し、 多くの市民ボランティアの協力を得た。 この実験活用の経験が、 室内の改装や設備の計画に活かされており、 公開後の管理・企画の検討も実行委員会を中心に進められている。
この委員会は22名で構成され、 地元住民、 地域活動団体とともに、 9名の一般公募(市外の人もある)が参加している。 1年間の検討会を経て、 日常管理マニュアルをつくり、 ボランティア(横浜シティガイド協会)によるインフォメーション機能と館内を整備し、 3ヶ月間の開館期間中に、 様々な展示や企画を行った。 行政スタッフと連携し、 多くの市民ボランティアの協力を得た。 この実験活用の経験が、 室内の改装や設備の計画に活かされており、 公開後の管理・企画の検討も実行委員会を中心に進められている。
 山手地区のまちづくりは「山手地区基本構想1982」が始まり。 平成4年に、 来街者の駐車場問題に対応する懇談会ができた。 住民、 学校関係者、 地元事業者はそれぞれ地域への思いが異なり、 市が主導してきた洋館の修復によるまちづくりは、 来街者に目が向いていると、 とられることも多かった。
山手地区のまちづくりは「山手地区基本構想1982」が始まり。 平成4年に、 来街者の駐車場問題に対応する懇談会ができた。 住民、 学校関係者、 地元事業者はそれぞれ地域への思いが異なり、 市が主導してきた洋館の修復によるまちづくりは、 来街者に目が向いていると、 とられることも多かった。
 このモデル事業は、 地域住民だけでなく、 公募参加や活動団体が参加することで、 山手の環境を守りつつ、 どのようなまちづくりをしていくかを考えるきっかけともなった。 まちの歴史や洋館に関心を持つ地域外の人々(テーマ・コミュニティ)の参加が、 地域内の利害をこえた活動を生む力になったという。
このモデル事業は、 地域住民だけでなく、 公募参加や活動団体が参加することで、 山手の環境を守りつつ、 どのようなまちづくりをしていくかを考えるきっかけともなった。 まちの歴史や洋館に関心を持つ地域外の人々(テーマ・コミュニティ)の参加が、 地域内の利害をこえた活動を生む力になったという。
 テーマコミュニティと地域コミュニティの連携
テーマコミュニティと地域コミュニティの連携