参加型都市環境デザインをさぐる
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ランドデザイン 中村伸之

つくり続けられる『生命の池』

こだわりの「トンボの池」づくり
大阪府貝塚市

 

改行マーク湾岸道路に隔てられた、 埋立地の中の都市公園。

改行マークここにトンボの池を作ろうと声を上げたのは「こだわり」を持った市民の集まり(市民の森に自然生態園をつくる会)であった。

改行マークその「こだわり」とは次の4点である。

改行マークそして「自然にやさしく」「みんなで楽しく」を合い言葉に、 計画・設計・施工を「つくる会」を中心とした市民サイドが行った。

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伝統的土木工法を再現して行われた池底の粘土貼りや石済み作業
完成したトンボの池 1998.09(写真提供 白木茂氏) 計画・施工・トンボがやってくるまでの課程は、 トンボサミット神戸大会で、 劇にされて上演された。
 

改行マーク行政は年間50万円程度の財政支援と場所提供、 企業は粘土、 石、 間伐材、 ビールケースなどの資材提供を行った。

改行マークビールケースを埋めて雨水貯留タンクとし、 砕石や水生植物で浄化するシステムで100m程のトンボの池がつくられた。

改行マークさらに掘った土を積み上げて「ドングリの森」をつくった。 ここには子供たちが自宅でドングリから育てた苗を植えた。

改行マーク以上の作業は、 すべて人力で行われ、 2年の間に延べ1000人のボランティアが参加し、 今も作り続けられている。

改行マーク今後は、 市内のバッタの生息地をみんなで観察し、 バッタのすみやすい原っぱを復元する計画もある。

改行マークなお、 2000年8月には、 ここを舞台に「全国トンボ市民サミット貝塚大会」が開催される予定である。


まとめ:

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