環境共生型都市デザインの世界
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種族維持が動物の行動原理?

雄が雌を誘惑するのは何故か

 動物たちはいろんな行動をしています。 そのなかでも生殖に関する行動には興味深いものがあります。 例えばクジャクでは、 雄が雌の前に行って羽を広げて見せます。 あれは雄が「自分はきれいだろう」と言って雌を魅惑している、 そして何とかその雌を手に入れようとしているのだと考えられていました。

 そういう行動にどういうメリットがあるのか、 ということですが、 おそらく皆さんも聞かれたことがあるかと思いますが、 あれは雌を手に入れて種族が生き残っていくためにやっているのだと言われていました。 羽を広げているときに敵に襲われることを考えれば、 あえて危険な行為をものすごいエネルギーをかけてしているわけですから、 そこまでするのは子孫をつくっていかないと種族が滅びてしまうからだろうというわけです。

 雌は雌で子どもを一心に育てます。 これは育てないと、 種族が維持できないからだと言われていました。

 これらの説では、 動物たちが生きている目標は、 自分たちの種族を何とか維持していくことだとされていたわけです。 そのためのいろんな仕組みがあって、 体の形もうまくできているのだとさんざん言われてきました。

種族維持のための掟

 種族を維持してゆくためには、 そのほかにもいろいろな掟があると言われていました。 例えば生まれたばかりの子どもはひ弱なものですし、 言うことを聞かないものです。 しかし、 だからと言って折檻したりしては死んでしまいます。 大事にしないと種族は維持できないのです。 そこで子どもは大事にするという掟がある。 子どももちゃんと可愛くできている。

 このようなことで、 動物は代々、 子どもを大切に育ててきた、 だから種族が維持されてきたんだと言われると、 なるほどなと思います。

 また子どもを育てるためには縄張りが必要です。 その縄張りをめぐって、 少しでもよい場所を得るために、 雄同士が争います。 その時に、 相手の雄を殺してしまってもいいはずなんですが、 そうはしません。 そんなことをしていると雄が減って、 子孫が残らなくなり、 種族が滅びてしまいます。 だから、 殺しちゃいけない。 いわば「汝殺すなかれ、 さもなくば種族が滅びるぞ」という「モーゼの十戒」みたいな掟があるとも言われていました。

 こういった考えは確かにそうなんだろうと思わせるところもあったし、 だれもがそう思ってきていたわけです。 ところが今から30年くらい前ごろになると、 何だかおかしいということが次々に解ってきました。

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