その資源収支(マテリアル・バランス)を見ると、 建設用採石・砂利の年間投入量は約10億トンにものぼり、 国の全資源投入量の実に50%が建設関係に使われています。 また全産業廃棄物の15%を建設関係の産業廃棄物が占めています。
投入された資源に対して、 廃棄物の量は少ないようですが、 これはつくってからすぐに壊されず残っいるからだろうと思います。 それでも最終処分量としては産業廃棄物中、 最大になります。
このように資源の投入・処理の段階で大きなCO2量を発生しているのですが、 これに対しては資源の投入量を減らし、 廃棄物を減らすために、 保全型の都市デザインへ移行するという課題がすぐに出てくるかと思います。
最終エネルギー消費量に占める建設業の割合
最終エネルギー消費量に占める建設業の割合については、 1.6%から2%と非常に低く、 CO2排出量について建設業が取り上げられ問題にされることはほとんどないと言えます。 ところが建設資材の製造・運搬のための消費を建設業界のエネルギー消費に入れますと、 国全体の最終エネルギー消費量の30%弱という大きな量を建設業界で消費していることといわれます。
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