環境共生型都市デザインの世界
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風景で考える都市の将来像

 「都市の発展プロセスとは、 環境破壊と創造の繰り返しである。 そもそも「共生」があり得るのか」という問いにたいしては、 将来の都市像をどう考えていくかがポイントだと私は考えています。

 今までは、 道路や鉄道など都市の基盤施設計画が都市の発展を誘導してきました。 私はこれを『全ての物資を輸送する動脈型骨格』といいます。 しかしどうもそういう時代ではなくなってきた今、 例えばランドスケープで都市像を描くことができれば、 堀口さんの問いへの回答になるかもしれません。

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図13 風景像(景観)の構成
出典:『Zonnevelt』
 今までの都市像が動脈型骨格をつくることで決まっていたとすれば、 ランドスケープには、 気候、 水系、 地形があります。 植生があってその背景には植物相が存在しています。 植物相は気候帯と土壌の因子でほとんど決まってきます。 土壌、 地盤があって、 動物相がいて、 人間がいて、 これらが関わり合いながら、 長い時間の中で蓄積されて、 今の風景、 景観ができあがっているわけです(図13)。

 こういう風景像を描きながら、 次の都市像や土地利用を描くことができないか、 機能主義から風景主義のような形に展開できないかが課題です。

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